私にとって、仕事は「遊び」です。しかしながら、ただの遊びではありません。納期と責任のある遊び。仕事は楽しいものではありませんが、「これもあれも、やらなくては」と肩肘を張ってしまっては、窮屈に感じることでしょう。いかに自ら「楽しむ」ことができるか。キーワードは想像力が呼ぶ、創造力です。
幼少期は自然豊かな土地で育ち、山や川へ遊びに行っていました。今のようにテレビゲームはない時代ですから、遊び道具も自分で作っていましたね。「どうやったら、もっと楽しくなるか?」だけを考えていました。ただ、このような経験は、多かれ少なかれ誰しもしているものではないでしょうか。楽しむために、出来上がりを想像しながら、モノを創造する。それは目的を達成するために仕事をする大人の姿と、内容に何ら変わりはありません。いつしか「楽しむ」気持ちだけ忘れてしまっているだけなのではないでしょうか。

大学卒業後はIT企業に就職しました。社会人としての基礎基本から始まり、海外派遣員としての出向に至るまで、この時期にさせていただいた経験によって得た学びは数えきれません。その後、起業するにあたって、原動力となったのは日頃感じていた「疑問」。IT分野の発達と反比例するように不足するエンジニアやプログラマーたち。その背景にあるものを探った時に着想したことが、自らの起業につながったのです。起業してからは、もちろん困難に見舞われることも多くありましたが、実現したい夢を胸に刻んで日々を歩んできましたね。
その中で大切にしてきたのは、「仁」の精神です。目の前のことに感謝をし、相手を思いやる心。この気持ちを持ち続けることは、喧噪な日常の中では難しいことなのかもしれません。感謝に始まり、感謝に終わる。この習慣を心がけることができれば、自然と想像力と創造力が生まれてきます。これらの力によって、目の前のことを楽しむ大人でいることを大切にしてください。皆さんの目的は、就職だけではなく、その先にある問題解決です。良い社会を創るため、ともに精進していきましょう。