資格ビジネスの世界へ入ったきっかけは、当時勤めていた会社の上司からのスカウト。大学卒業後、金融関係の仕事に就いていたのですが、「これからは資格の時代になる。会社をつくるから君にぜひ手伝ってもらいたい」と口説かれたのです。それで転職し、建築関係の資格取得をサポートするスクールの運営に携わるようになりました。ところがその会社が、2年で倒産。「だったら自分たちで、会社をつくろう」と同僚4人で起業したのです。スタートは、机を8つ並べたらいっぱいになってしまうような小さなオフィス。学習システムや営業ノウハウはそのまま活かすことができたのですが、小規模で知名度のないスクールだったので、講師や生徒、営業スタッフを集めるのが至難の業でした。最初の1~2年の経営状況はかなり厳しかったです。その途中で創立メンバーが次々に辞めていき、3年目から実質経営に関わるのは私1人となりました。しかし、それまでは経営陣全員で協議して物事を決めていたのですが、1人になってからは自分の思い通りにできるように。結果的にそれがよかったのか、以後は順調に売り上げを伸ばすことができました。

私が仕事をする際に強く意識していることは、「常に今よりも進化すること」。たとえば当社の学習カリキュラムやシステムは、5年前と現在ではまったく異なります。一人でも多くの方を合格に導くためには、毎年改良を重ね、常に最高のカリキュラムやシステムを提供し続けることが大事。平成20年には「1級建築士試験の合格者占有率」という部分においては屈指の成果を挙げましたが、それ以後もこの基本理念は変わっていません。会社も人間も、前へ進むことをやめてしまったら終わりだと思うからです。
みなさんのなかには、やりたいことが見つからないという人も多いことでしょう。就職したばかりの頃の私もそうでした。そんなときは無理に「自分探し」をする必要はなく、与えられた環境で常にベストを尽くせばいいのです。そうすれば周りに認めてもらえて、その仕事が好きになるかもしれないし、私のように新たな道しるべが見つかるかもしれませんからね。