知人に誘われて、20歳の頃から会社経営に携わるようになり、20代半ばには複数の会社経営に関わっていました。ところがバブル崩壊の影響で、あえなく解散。「もう一度、いちからやり直そう!」と思って人材派遣会社に登録し、大手運送会社で働き始めたのです。構内作業員として働いていたのは約3年間だったのですが、その頃に経営から労務管理、メンタルヘルスの専門書まで、とにかくたくさんの本を読みました。いま振り返ると、あの多くの知識を吸収していた時期は、再び新たなチャレンジをするためへの大切な充電期間だった気がします。そして、起業のキッカケとなったのは、その後に就いた人材派遣会社の営業の仕事。物流業界のクライアントを担当していたのですが、ひとつの荷物を運ぶのに複数の会社が介在していることに疑問を持ち始めました。「物流業界の常識を壊したい!」。そんな思いで37歳のときに、物流コンサルティングからアウトソーシングサービスまでを提供する会社を設立したのです。

07年の持株会社化に伴って、社名を株式会社セル・プランニングから株式会社セル・ホールディングスに変更。現在はグループ会社それぞれが、各分野に特化したさまざまなサービスの提供を行っています。また、生まれ故郷である北海道に貢献すべく、農業プロジェクトを始動。これまでに培った人材派遣のノウハウを農業というフィールドで活かし、いずれは会社として農業を行っていくのが目標です。
自分の判断基準で自由気ままに生きられた学生の頃と違って、社会人になると自分の思い通りに生きづらくなります。経験したこともない壁にぶち当たることも多いでしょう。けれどもそんなときは、逃げるのではなく我慢してもらいたいです。逃避という選択は、決していい結果を生みません。「石の上にも三年」ということわざがあるように、どんなに苦しくてもじっと辛抱すれば必ず報われるのです。ただ耐えるだけではなく、どうすれば壁を乗り越えられるのかを自分なりに考えて努力することも忘れないでください。そうすることで、ピンチをチャンスに変えられる力を身につけることもできるようになるでしょう。