高校を1ヵ月で中退した後、地元・北海道のペンキ屋に勤めました。けれども冬は雪で仕事ができないため、大阪に出稼ぎに行ったのです。ところが、その帰りに東京で途中下車をして、遊び回っていたらお金がなくなってしまった。帰りの電車賃を稼ぐために喫茶店でアルバイトを始めたら、これがとてもおもしろくて・・・。お客様の喜ぶ顔が見られるのが、純粋にうれしかったです。結局北海道へは戻らず、その後もレストランや居酒屋などを転々としていました。そのうち「もっとたくさんの人を喜ばせたい」という気持が芽生え、役者を目指すことに。エキストラをやったり、俳優の付き人をしたりしながら、25歳まで役者の修業をしていたのです。ところがある日、自分の演技を映像で確認したら、あまり上手くないことに気づいた(笑)。それで役者の道をスパッとあきらめることにしたのです。「役者と同じように、自分を表現できる仕事はないか」。そう思って見つけたのが、営業の仕事でした。実際にやってみると、これがまたおもしろい。一回失敗すると次のチャンスがまわってこない役者の仕事と違って、毎日がチャンスの連続なのですから。

私はこれまで、自分のライバルは自分だと思って働いてきました。人に勝ちたいのではなく、昨日の自分を超えたいのです。そのためにも大事なのが、プラス思考。たとえばコップに水が、半分くらい入っているとしましょう。その水の量は「たったこれだけ」「もうこんなに」と、2つの方向から捉えることができる。現実が変わらないのであれば、私は「もうこんなに」とプラスに考えるようにしているのです。代表取締役になった今も、その考え方に変わりはありません。
皆さんに伝えたいのは、チャンスは平等に与えられるということ。そうでないと思う人は、これまでにどこかでチャンスを逃してきているのです。せっかくのチャンスを逃さないためにも、若いうちは好奇心をもっていろんなことに首を突っ込み、さまざまな情報をインプットしてもらいたい。たとえ今、やりたいことがなくてもいいのです。常にいろんなアンテナを張り巡らせておけば、必ず未来の自分を創るチャンスをものにできるはずですからね。