38歳で起業するまで、さまざまな仕事に就きました。高校、大学と2部に通っていたため、社会に出たのは16歳のとき。まず工場の工員をやって、次にバーやクラブなど夜の世界で働いて、飛び込みのセールスをして、経理会社、イベント企画の会社に入って・・・と職を転々としているうちに、32歳になっていました。「これ以上フラフラできない」と思い、業種を問わずに100社ほどの入社試験にチャレンジ。そのときに唯一受からなかったのが、IT業界でした。そこで「そんなに厳しい世界なのか!?」と興味をもち、知り合いのIT企業へ、営業職として就職。専門知識がないと戦力にならない、というのが常識の世界だったのですが、「唯一落とされた業界」という悔しさをバネにして、半年間でトップセールスになることができました。そこに3年在籍し、その後2年間フリーランスの営業をして生活を経て、ITサービスを提供する会社を設立したのです。

起業のきっかけは、「会社のビジョンのためでなく、自分の夢を実現するために働ける環境があれば、誰もが仕事を頑張れるのではないか」と思ったから。営業職時代、精神的に疲れてリタイアしていくSEの姿をたくさん目にしてきました。まず先にスタッフ一人ひとりの夢を応援する。その夢を実現させるための通過点として、会社の目標達成がある。そういった仕組みや制度があればスタッフをリタイアさせずに済み、しかも最強のチームがつくれると確信したのです。私にとって経営とは、チーム運営。なぜならお金やモノを生み出すのは、人だからです。強いチームをつくるためにスタッフをプロデュースすることこそが、社長の使命ではないでしょうか。
20代のうちは、仕事の質ではなく量にこだわるべき。一人前になるには、とにかく練習を繰り返すしかないのです。量をこなせる人は吸収が早いので、必ずその仕事をモノにできるでしょう。そして生きるためだけではなく、夢を実現するために働いてください。「おいしいものを食べたい」「かっこいい車に乗りたい」といった小さな願望でもいいのです。仕事が辛いときや大変なとき、壁を乗り越える原動力となるのは自分の夢ですからね。