高校三年間で一度も開かれない教科書があるほど勉強はしない、あまりいい学生ではありませんでした(笑)。高校を卒業してからは、アルバイトを経て内装工事の仕事をするように。現場監督を任されるようになると職人さんと話をする機会も多くなり、働くということを意識し始めました。その後、IT企業に営業として就職。これまでパソコンなんて触ったことがない状態で、一緒に営業をしていた先輩からは「自分の給料分、自分で稼げ」と言われてしまう始末。悔しさと反骨精神から人の何倍も仕事をして成績を上げていき、グループをまとめるまでになりました。3年くらい務めた頃、韓国でオンラインゲームが流行っていると聞き、土日を使って韓国へ。そこには、現在の日本のネットカフェみたいにパソコンがずらりと用意された店があり、若者たちはそこで何時間もオンラインゲームを楽しんでいるのです。衝撃的でしたね。これからの時代、ネットワークが発達し、離れた場所にいる友人とコミュニケーションを取りながら遊ぶゲームが主流になっていくと感じました。

その後、インターネットが急速に広まり、このタイミングしかないと思ってオンラインゲームソフトの会社を立ち上げました。当時はお金がまったくなく、広告なんて打てない状態。代わりに、口コミやマスコミに取り上げてもらうため話題作りに力を注ぎました。キャラクターをユーザーに使用してもらい同人誌などにしてもらうという、これまでメーカーが避けてきた試みをするなどです。こうして、業界の慣習を取り払った新しい事業展開をして、話題や勢い、流れを作ってここまで成長してこられました。資金がない過酷な環境だったからこそ、知恵を絞って工夫を凝らせたのだと思います。
自分は真面目な学生ではなかったけれど、会社を大きくしてこられた。それは、考え方や物のとらえ方を変えて、マインドチェンジにより新しいことにチャレンジしてきたからだと思います。会社側はこれまでの慣習や流れを壊してくれる人材を待っている。物の見方をちょっと変えるだけで大きく飛躍できると思います。