やるからには、とことん極めたい性格なんです。大学生の頃は、ビリヤードにのめり込みました。最初は遊びのつもりでしたが、最終的には世界のトップハスラーが参加する大会にも出場していました。そんな性格ですから、不動産会社に就職してからも「必ずトップになってやる!」といきこんでいました。配属されたのはリゾートマンションの部署。しかし、直後に起こったバブル崩壊の影響を受け、半年間で契約はゼロ。自信があった反面、相当ショックを受けました。結局、そのことが引き金になり会社を辞めてしまったのです。自信過剰というか、生意気な新人だったかもしれませんね。
そんな悶々としていた時、先輩が人材関連の会社を起業したことを知ったのです。今の自分に足りないものがあるんじゃないかと、導かれるように入社。しかし待ち受けていたのは、大きなカルチャーショック。朝早くから夜遅くまで、若い社員一人ひとりが仕事に責任を持って働いていました。執念とも言うべき「プロ意識」の高さでしたね。ここで学んだことは、起業家となった今でも様々な影響を受けています。

その後IR会社に転職し、すぐトップ営業に駆け上がりました。そうこうしているうちに、取引先や仲間からも「事業を立ち上げよう」と誘われるまでに。そこまで成長できたのは、前職で学んだことを実践しただけ。単なる営業とお客様ではなく、利益を度外視してまずその会社の立場で考える。継続的に企業価値を上げる提案をする方が重要なのです。
一方で、プロである以上、会社に利益をもたらさなければプロの資格はないと思います。そこで、できる限り大きな案件に取り組むことに集中しました。小さな案件は、工数の割に利益がでない場合が多いからです。
起業した当時、「道に迷った時はいばらの道をいけ」という言葉をある人から聞きました。私自身も人生の岐路に立った際は、常にそういう選択をしてきました。これからは特に、引かれたレール、つまり与えられた仕事をするだけでは生き残れない時代。経済が下降し続けるからこそ、物事の本質を見て、新しい道を思い描くことが大切だと思います。そういった人材が日本から数多く出てくることを期待しています。