Windows95が世に出る頃、初めて「Webデザイン」というものに遭遇し、その面白さと可能性に痺れていきました。そして当時働いていた会社を辞め、友人と2人でマンションの一室を借りて仕事を始めたのが、HARTIN MARTINの始まりです。もちろん当初は大した仕事もなく、今ある仕事をこなして、夜になれば社員数名と、居酒屋で「もっと、会社をよくしていくためには・・・」などと語り合う日々でした。そのとき「私たちがやるべき事は、小さい仕事だから適当にやるのではなく、どんな仕事でも堅実に、美しさを追求していこう」と、その意思の疎通を毎夜図ってきました。
月日が経ち少し仕事が安定して来た頃、ある代理店から受けた仕事をきっかけに次から次へと仕事が増えていきました。それは、自分たちの信念は間違っていなかった、仕事に対して「かっこいいもの」をずっと作ってきたという再確認になりました。かっこよさにこだわることで、他とは異なる独特なカラーやフレイバーが顕れていたのかもしれません。そして、HARTIN MARTINは次第に会社らしくなっていきました。

これは最近も当社の若い連中に言うのですが、デザイナーやプログラマーは決して自己満足に終わってはいけないとも思うのです。当社ではよく「美しさ」という言葉を使います。僕らが言う美しさとは、「ビューティフル」とは少し違う。キレイなだけではない、機能的でシンプルなデザインやプログラムのことです。その「美しさの基準」を共有することで、独りよがりではない客観性が保たれます。また、美しさを追求することは、最終的にWebサイトを使うユーザーのためにもなる。デザイナーとクライアントの両者のみが悦に入るのではなく、その先にユーザーが居る事を決して忘れてはならないのです。
これから社会人になる人たちは、仕事には常に考えて行動をする。相手が何を求めてるかを考えて行動するのと、言われた事だけを遂行していくのでは結果が異なります。相手の気持ちも察する。これが大切なのかもしれません。