26歳で、自動車修理や事故車のクレーンサービス、クレーン車のレンタルを行う羽鳥総業を設立。その後、東北で最大規模の重機会社にまで発展させました。ところが35歳のときに手形詐欺に遭い、3億円以上の借金を背負うハメに。買収した同業者が手形を持ったまま夜逃げをした影響で、私の会社が不渡りを出してしまったのです。
倒産後は、母親の生命保険を解約したお金で食いつなぐ日々。そんななか食べていくための手段として始めたのが、中古車販売業でした。キッカケは、高校時代のある出来事。ずっと路肩に放置されていたルノーを買い取ってキレイに塗装し直したら、ビックリするような金額で売れた。そのときの記憶が頭をよぎったというわけです。けれども、「東北で最大規模の重機会社の経営者」という当時の自分が持っていた、安っぽいプライドが邪魔をしていたのでしょう。最初の頃はなかなか人に頭を下げられず、まったく売れませんでした。

そんなある日、店に訪れたお客さんに言われたのが「お宅は夜逃げした羽鳥総業だろ?」という一言。そのとき味わった屈辱感のおかげで、安っぽいプライドが粉々に砕けました。そして「絶対に日本一の中古車販売会社にする!」という覚悟が決まったことで仕事にも身が入るようになり、売上げも右肩上がりに。3年後には借金を完済し、大型中古車展示場を3つ運営するまでになったのです。そして54歳のときに、ガリバーインターナショナルを設立。10年保証サービスやパソコンによる中古車販売システムの導入など、業界の常識を覆すために新しいことに次々とチャレンジしてきました。その結果、2名ではじめた小さな会社が、2000人規模の企業へと発展していったのです。
35歳の頃の私がそうだったように、人生の途中にはいくつもの壁が立ちはだかります。正面突破を試みたり、横から回り込んだり、はたまた下に穴を掘ってみたり・・・と、その乗り越え方は実にさまざま。試行錯誤しながら自分なりの方法で壁を乗り越えていくことで、人は成長できるのです。たとえ途中で失敗しても、違う方法にトライすればいいだけのこと。挑戦をやめないうちは、失敗はただの経験に過ぎないのです。