中学、高校時代と同様に、大学でもサッカー中心の生活でした。4年間はサッカーに集中したかったので、就職活動をする必要がないことから、早い段階で大学院への進学を決意。当時行っていた環境関連の研究がおもしろかったことも、進学理由のひとつです。大学院では理工学研究科に在籍し、製品の製造からリサイクルされるまでの各段階で、それぞれどういった環境配慮ができるのかについて研究。修士課程修了後は、環境コンサルティング会社などに就職するつもりで就職活動を行っていました。ところが指導教授から大学に残ることを勧められ、直感で残ったほうがおもしろそうだと思って博士課程へ。その半年後、私の研究が「環境問題に積極的に取り組んでいる企業のニーズにマッチしそうだ」という教授の助言を受け、起業することになったのです。

起業するとなったら普通、資金を用意して、インフラを整え、人材を確保しますよね。けれども当時学生だった私には、お金もツテもありません。そこで教授や知人から借りるなどして、資本金25万円をなんとか確保。最初の3ヵ月間はとにかく一人でもがいているような状態でした。会社設立後の1 2年は、ひとつひとつのプロジェクトを完遂させることに注力。その頃は、将来のビジョンなんてまったく考えていませんでしたね。私たちが行っている環境コンサルティングとは、たとえば「オフィスの電気代を削減したいのだけど・・・」といった企業の要望に、独自のシステムを使ってお応えする仕事。近年世界的に関心が高まっているCO2削減問題の影響もあり、この仕事の認知度も少しずつアップしてきました。実績を積み重ねることでクライアントも増え、経営者としての自信もついてきた今が、第二の創業期と言えるでしょう。
人生には幾度となく、決断を迫られるタイミングがあります。就職もそのひとつ。「自分の理想の会社ではなかった」といってすぐに辞めてしまう人がいますが、自分で一度決断したならその道をとことん突き詰めてみるべきです。「合わないから辞める」では結局何も身に付かず、同じことの繰り返しになってしまう。人生は“選んだ道”ではなく、「選んだ道で何をするか」で決まるのです。