まさに「直感型」。これまでを振り返ると、私の人生にはこの言葉がぴったりだと感じています。学生時代の勉強方法も転職のタイミングも、感覚的に積み上げてきた「何か」に導かれるように動いてきたように思います。直感で物事を俯瞰して見る力のルーツは、幼少期の環境が影響を与えているのかもしれません。
生まれは東京・浅草。三社祭や四季の風物詩溢れる街で、育った私の幼少期の思い出は、いつも賑やかなものでした。父の職業柄、家を出入りする人がしていたのは、歌舞伎・小唄・落語の江戸文化の話ばかり。一日中音が溢れる中で、机に向かっての勉強などは至難の業でした。いかに効率よく学校の勉強を片付けるかが私の課題でしたね。このことで、長い時間をかけてコツコツと何かをするのではなく、てこの入れ方や俯瞰してものを見る力を体得していったのだと思います。

当時は「グローバル」という言葉も知りませんでしたし、それに関わる仕事をするなど考えてもみませんでした。やりたいことが見つからなかった20代。その後、30歳になった時に国際化研修の会社に入ったことが私の人生の転機となりました。当時、責任者として海外ビジネススクールとのパートナーシップに奔走しながら、マネジメントやリーダーの在り方について深く学べたことは、とても貴重な経験となりました。もともと「起業をしたい」という強い気持ちがあったわけではないのですが、私の想いに共鳴してくれる方々がいたからこそ、ここまで来られたのだと思っています。
有名大学を出て、大企業に入って、安定した給料をもらって、というモデルは高度経済成長ありきの話です。皆さんに忘れないでほしいのは、時間軸でものを見るということ。時代は間違いなく動いています。皆さんの生きる時代は、新興国の低賃金高能力人材が、皆さんの競争相手であり、協働する仲間です。今のうちからスキル、マインド両面において自分をグローバル化させていくことをお勧めします。ハングリー精神もチャレンジ精神もない人は、徐々に淘汰される時代がやってくるでしょう。最後に、皆さんに、故スティーブジョブズの言葉を贈ります。『Stay Hungry, Stay Foolish!』