大学時代は英語漬けの毎日でした。英会話クラブに入って、英語劇の分厚い台本を全部覚えたり、大阪万博に通って外国の方に話しかけたりと、英語のことばかり考えていましたね。もちろん英語力も鍛えられましたが、ディベートのコンテストなどを通じて、経済問題や社会問題を勉強できたことも大きかったです。卒業後も英語を活用できる仕事をしたかったので貿易会社に就職し、東欧諸国への出張なども経験しました。
その後、会社を退職して長崎の実家が経営する写真店を手伝うことにしたのですが、次第に写真の仕事がとても面白くなり、たちまち仕事に没頭しました。そんなある日、地元のラジオでカメラを紹介したところ、たった五分間の宣伝でかなりの数が売れるという出来事がありました。このときはメディアの威力に驚きましたね。そしてラジオ通販で全国にネットワークを作り、メディアもテレビや新聞折り込み・インターネットと幅を広げて、今日のジャパネットたかたへと成長してきました。

ジャパネットたかたは現在、商品の仕入れから媒体宣伝、アフターフォローなど、すべてを自社で行っています。この“自前主義”は、改革・改善をする際に社員が集まって考えた方が会社としてお客さまへの責任を果たせるのではないかという考えが根底にあります。もちろん委託会社とコラボレーションすることもありますが、コアな部分は自前でやることでスピードも上がるし、お客さまの目線で仕事ができます。これは今までやってきて本当に良かったと思いますし、これからもやり続けたいですね。
思い起こせば、学生時代に英語を勉強してからもう40年経ちました。でも、英語の勉強は今でも電子辞書の販売で使用事例を紹介する際などに役立っています。一見、無駄そうに見えても実はすべてはつながっていて、つまらない仕事や勉強というのはないのです。大切なのは目の前にある課題に取り組むことで、そうすれば人間はどんどん階段を昇っていきます。そうすれば視野が広がるし、それで人間は大きくなっていくものです。基本的に人はみんな能力は同じで、あとは夢を持つかどうかで違いが出ます。若い人には、ぜひ夢を持って頑張っていただきたいですね。