アイリスオーヤマ株式会社 大山 健太郎
アイリスオーヤマ株式会社 代表取締役社長

大山 健太郎

Oyama Kentaro

氏名
大山 健太郎 (おおやま けんたろう)
生年月日
1945年
趣味
ゴルフ、ジョギング、水泳
座右の銘
心身一如
尊敬できる人
松下 幸之助

社名
アイリスオーヤマ株式会社
本社所在地
宮城県仙台市青葉区五橋2-12-1
資本金
1億円(2015年8月現在)
従業員数
2,872名(2015年1月現在)
事業内容
生活用品の企画、製造、販売
アイリスオーヤマ株式会社 代表取締役社長

大山 健太郎

Oyama Kentaro

市場そのものの創造へ

通常の会社の製品づくりでは、マーケティング調査を行い、そこから需要のある製品をつくるというのが一般的です。しかし当社の最大の特徴は、何もないところから需要を喚起し、全く新しい商品を開発するところにあります。自分たちが生活をしていて、「あったらいいな」と思うものは、お客様もそう感じているのです。そこを具体的に掘り下げて商品化すれば、宣伝をしなくても製品は勝手に売れていきます。つまり当社の事業内容とは、「オンリーワンの創造」にあると言えます。

私がこうした発想に至ったのは、”若さ“ゆえの向上心によるものでした。私は町工場を経営する父のもと、8人兄弟の長男として、幸せな少年期を過ごしました。ところが私が19歳の時に父がガンに倒れ、私が父のプラスチック工場を継がざるを得なくなりました。当時の私には”若さ“しかありませんでしたが、逆にそれが最大の武器になり、自社が開発した製品を販売したいという野望が、私の中に芽生えたのです。

アイリスオーヤマ株式会社 大山 健太郎

はじめは水産業で使われる入れ物をプラスチック製の物に置き換えることを考え、これを製品化しました。商品は好意的に受け入れられ、業界内で広まっていきました。次に農業分野でも同様のことをしてみましたが、こちらも成功しました。

当社の製品は世間が不況であろうと、それに左右されません。なぜなら当社は、お客様の潜在ニーズを顕在化させるため、「需要そのものを創り出す」ことが可能だからです。だからこそオイルショックという社会不況の折も、「利益の出るビジネスモデル」を確立することができ、会社は成長を続けることができました。そうしてガーデニングやペット業界にも進出しましたが、すべてうまくいっています。既存の製品に依存しないことで、他社との過当競争に巻き込まれずにすんだのです。

当社は常に、お客様にとっての ”快適性“や”満足感“を考えています。そうした志を高く持ち、お客様の生活を向上させる商品を創造することが、日本という国に適切な方向性を与えることだと信じているからです。

だからこそ若い人たちにも、たった一度の人生を志高く生きてほしいと思います。そうすることで、皆さんが想像する以上の明るい未来を築いてくれることでしょう。高い志を抱くことこそが、若者の特権なのですから。