将来は社長になろう――。そう明確に意識し出したのは中学生の頃です。ただ中学・高校は、アメリカンフットボールに打ち込むスポーツ青年でした。地元の滋賀県長浜市が日本有数のアメフトの盛んな街だったという影響も大きいのかもしれませんね。私もすっかりアメフトの魅力に取りつかれて、中高ともにキャプテンを任されるまでになりました。アメフトは攻守でチームが分かれており、適材適所のスタンスがないと、ゲームに勝てないスポーツです。会社経営にも通じる、チームビルディングの考え方の基礎が築けた時期でした。

大学で上京して、卒業後は大手OA機器メーカーに就職します。なぜこの会社を選んだかというと、あえて厳しい環境に身を置きたかったからです。当時、営業職として、さまざまな業種の会社を回りました。無我夢中で働いて、帰宅が深夜になる日もありましたが、まったく辛くはなかったですね。日々、成長していた実感がありましたから。圧倒的な集中力を発揮して、期待以上の結果を残す。こうした仕事を通して得た経験は、今でも自分の糧になっています。

その後、とある不動産企業に出会って、フルコミッションの仕事の魅力にのめりこみます。成果を上げなければ報酬がない。そんな環境で自分を磨きたくて転職をしましたが、これがまさに天職でした。そして、もっと影響力を発揮していきたいと考えて、29歳のころに起業。創業の地は、私の出身地である滋賀県長浜市です。豊臣秀吉が人生で初めて城持ち大名になった「長浜城」がある街として知っている人もいるかもしれません。自分が生まれ育ったこの街に私はとても誇りを持っています。だからこそ会社経営を通して、長浜市がさらに愛される街となるように盛り上げていきたいですね。

若い方々に伝えたいのは、もっと尖っていていいということです。自分の意見を積極的に主張していかないと、大きな仕事はできません。新たな道を切り開くため、時には自分の思いのまま行動してみるのもいいのではないでしょうか。

普段から、私は社員にも”諦めない姿勢“と”挑戦心“が大切だと伝えています。この道を行ったらどうなるかと、案じてばかりではいけません。ぜひ勇気を出して一歩、踏み出してみてください。

”諦めない姿勢“と”挑戦心“を持っていれば、きっと想像以上の自分に出会えますから。