LEADERS' AWARD ~20万人の学生があこがれる経営者アワード~

株式会社喜代村 木村清

氏名
木村 清 (きむら きよし)
生年月日
1952年
趣味
釣り
座右の銘
「誠実」
尊敬できる人
石川遼選手

社名
株式会社喜代村
本社所在地
東京都中央区築地4-7-5
築地KYビル6F
資本金
9800万円
従業員数
700名
事業内容
食材の海外での製造・海外からの輸入・仕入れ・卸売り、弁当の製造・卸売り、すし店経営、水産加工品・食材の開発・製造、新商品の開発
株式会社喜代村
代表取締役社長

木村 清

Kimura Kiyoshi

駄目だと思った時こそ、夜明け前

私の社会人としての原点は、戦闘機のパイロットを夢見て、15歳の時に入隊した航空自衛隊。在任中の5年9ヶ月は、人生の数年分と同じ濃さでした。当初、腕立て伏せが20回程度しかできないところに、いきなり1000回の指示。限界だと感じてから、もう1回、10回とやっていくと、日ごとにできる回数が増え、1ヶ月半ほどで1000回こなせるようになるんです。

自衛隊では、そのような経験の連続。記憶力も鍛えられました。印象深いのが、先輩が就寝前に一度だけ歌う30番まである軍歌を、一晩で覚えるよう命じられたこと。翌日、歌えないと1・5㎞を走らされ、やり直し。また必死で覚える。そんな繰り返しの生活が3ヶ月続きました。追い詰められたある夜、眠りに落ちる前、頭の中に先輩が歌っている姿が映像のように浮かび、翌日には完全に歌えるようになりました。これは不思議な体験でしたね。

訓練中の事故で目を患い、パイロットは断念しましたが、自衛隊で培ったここぞという時の集中力と記憶力は、私の財産です。その後入社した水産会社では、築地の取引先との電話のやりとりを思い出します。当時の取引先は名乗らず話し出し、その声で相手が判別できないと怒りだします。しかし、私は電話の声を一度聞けば「もしもし」の「も」を言うか言わないかの時点で半別できた。また、当時は魚の知識も全くありませんでしたが、短期間で、一口食べると産地まで分かるようになりました。聴覚や味覚は記憶と結びつくもの。これらは特殊な能力ではなく、集中することで誰でもできるものなのです。

株式会社喜代村 木村清

会社設立後も何度も危機がありましたが、諦めず一生懸命に向き合うことで乗り越えてきました。なんのために仕事をしているのかというと、答えは一つ。「お客様に喜んでいただくため」です。お客様の喜ぶ顔を思い描きながら、自分の目で見て、良いと思うものを提供することに全力を注ぐ。どんな仕事でも、人から必要とされ、人を喜ばせることに一生懸命になれば必ずうまくいきます。

今の若い人は、まじめで優秀な人が多いのですが、少し壁にぶつかると「私には無理だ」と決めつけ、諦めてしまう。しかし、本当の真価が問われるのはその後。何事も、もう駄目だと思った時こそが「夜明け前」です。自分に限界を作らず、持てる能力を最大限に発揮してほしいと思います。