かつての私は、まさか自分が人材派遣業界に夢を広げるとは思ってもいませんでした。この業界を歩むきかっけとなったのは、自身の転職活動の合間に登録した派遣会社でした。その熱意溢れる環境に惹かれ「この人たちと一緒になにか挑戦してみたい」という思いから正社員としての入社を決意しました。その後、多くの経験を積んだのちに独立をします。

もともとデザイン学校に通い、卒業後はディスプレイ装飾を担う会社や広告代理店で働いてきた私は、創造力を掻き立てられる場所に身を置きたいという思いを強く抱いていました。クリエイティブという言葉のイメージに直結する職種を選んできた私が、全く異なる人材業界に入るにあたり、その思いにどう折り合いをつけたのかと疑問に思われるかもれません。しかし人材業界というのは「人の働き方」を軸に、時代の波に合わせた新サービスを生み出すクリエイティビティが大いに求められる業界だったのです。創造性のベクトルは変わりましたが、新しい価値を創るチャレンジこそが、私のエネルギーの源なのです。

弊社が世の中に新しい価値を提供した代表事例は、派遣社員の働き方を変えたアプリ「スマジョブ」です。このアプリは、登録説明会の予約、TV電話での面談、就業前後の連絡など全てスマートフォンで完結。仕事検索もコーディネーターを介さず、24時間いつでもアプリで行うことを可能にしました。さらに、セブン銀行のＡＴＭ

を通じて、24時間体制で給与を受け取れるシステムも導入。

次に挑戦したのは、個人と個人を仕事でつなぐアプリ「シェアジョブ」です。家具の設置や、大掃除、花見の場所取りなど、個人が個人に短時間の仕事を依頼できるサービスを生み出しました。この２つのアプリは、国境を越えて働き方に利便性をもたらし、仕事のマッチングを通してその国の経済に貢献できると信じています。今後は東南アジアを皮切りに、インド、アフリカ、アメリカにまで広げることを視野に入れています。

若き皆さんにぜひこだわって欲しいことは、言い訳をしないこと。「どうせ」「だって」「でも」そんな枕詞は要りません。その代わりに「きっとうまくいく」という言葉を胸に、勇気を出してチャレンジしてみてください。それが失敗に終わっても、やったことは必ず自分の知見になります。自分を信じて、新しい一歩を踏み出しましょう。