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セイコーホールディングス株式会社 服部真二

氏名
服部 真二 (はっとり しんじ)
生年月日
1953年
趣味
音楽、ゴルフ
座右の銘
やってみせ 言って聞かせ させてみせ ほめてやらねば 人は動かじ
心に残る本
『山本五十六』阿川弘之

社名
セイコーホールディングス株式会社
本社所在地
東京都港区虎ノ門2-8-10
資本金
50億円(2015年12月現在)
従業員数
2385名(2015年3月現在)
事業内容
ウオッチ等の企画及び国内外への販売
セイコーホールディングス株式会社
代表取締役会長 兼 グループCEO 兼 グループCCO

服部 真二

Hattori Shinji

時代のニーズに即した創造力を求めて

私は大学卒業後、総合商社に9年間勤め、1984年にクロックやカメラ部品、プリンターなどを製造する精工舎(現・セイコークロック)に入社しました。入社時から頭にあったのは、1881年にセイコーを創業した曾祖父、服部金太郎が信条としていた「常に時代の一歩先を行く」という言葉でした。

しかしセイコーでは、いきなり大きな失敗をすることになります。プリンターの担当になり「これからはカラーの時代。カラープリンターを作ろう」と当社初のカラープリンターを発売したのですが、ほとんど売れなかったのです。要因は、時代の先を行き過ぎていたから。ニーズの二歩、三歩先ではなく「一歩先」を行くことが大切であるという、曾祖父の言葉の意味を実感しました。その後、セイコーホールディングス社長に就任。現在は会長兼グループCEO兼CCOとしてグループ全体のかじ取りを行う立場となり、曾祖父の言葉をより身近に感じるようになっています。というのも、今は明治時代と同様、価値観が大きく変化する時代であるからです。

セイコーホールディングス株式会社 服部真二

新型コロナ感染症による危機は生活様式や価値観に大きな影響を及ぼしました。めまぐるしい変化や情報の洪水の中で、製品の本質は何か、ということを人々はより強く希求するようになりました。腕時計のブランドビジネスでは、機能や利便性の訴求に加えて、その背後にあるストーリーを伝えることが一層重要になっています。例えば、創業の地・銀座にオープンした「セイコーミュージアム」、岩手県に設立した展示室を備え持つ「グランドセイコースタジオ 雫石」の工房はブランドの発信のための試みです。

一方で、潜在的なニーズや新たな課題が次々と浮上しました。一歩先を見据え、課題を解決するための提案を迅速に行うことが企業に求められています。私たちの事業では、非接触センサー技術の体温計への応用や、オンライン上の決済、時刻認証など、非接触・リモート環境に適した技術を追求しています。

この二つは正反対に見えて、お客様の心に響くサービスを届け、寄り添うという意味で共通の核を持つものです。今、私たちが求めるのは、ブランドの精神をストーリーとして届ける能力と、新しいニーズを読み解く柔軟な発想の両方を兼ね備える人材です。新しい世代の皆さまに、大いに期待しています。