日本生命保険相互会社 清水 博
日本生命保険相互会社

清水 博

Shimizu Hiroshi

氏名
清水 博 (しみず ひろし)
生年月日
1961年
趣味
演劇鑑賞、読書、水泳
座右の銘
理屈と情熱

社名
日本生命保険相互会社
本社所在地
東京都千代田区丸の内1-6-6 日本生命丸の内ビル
日本生命保険相互会社

清水 博

Shimizu Hiroshi

全ての経験が自分の「背骨」になる

徳島の田舎で生まれ育った私の世界が、大きく広がったのは京都の大学に入学した時。数学少年だった私が、三島由紀夫に傾倒して読みふけったり、映画や芝居に通いつめたり。初めて自由な空気に触れた感覚があり、興味、関心が次々に生まれました。様々な憧れを具体的な目標にできず、「今だったらこうするのに」という後悔はたくさんあるのですが、想いに任せて好きなことをした経験は財産となっています。

日本生命に入社してから、アクチュアリー(保険数理士)の資格を取得したり、市場データを分析して保険商品を開発したりする上で、得意の数学は武器となりました。しかし、保険業務は数理的な知見だけでは成り立ちません。日本生命が創業131年、今の地位にあるのは、現在5万人の営業職員と1200万人のお客様の「フェーストゥフェース」の深い関係があるからにほかならず、決して数字だけで割り切れるものではないのです。仕事の上では、過去に勉強したこと、出会った人、読んだ本や触れた芸術、あらゆる経験の一つ一つが生かされていると感じます。

日本生命保険相互会社 清水 博

「フェーストゥフェース」の価値を再確認したのが2011年の東日本大震災です。営業職員たちが、自ら被災しながらも、がれきの中契約者様の安否確認に奔走する姿に、同じ社内の人間ながら心から感動しました。社長就任の際にも、絶対に守っていこうと心に期した大切な価値です。

私たちは現在、自然災害の頻発、人口減少、高齢化の進展など、様々な課題に直面しています。また年初から続く新型コロナの問題ではまさしく「フェーストゥフェース」の在り方が問われ、人々の思想や生活様式が大きく変わる様相となっています。新たな時代、日本生命にできることは何か。長年培ったノウハウ、また職員一人

一人の知識と経験を総動員して考えていくことが求められています。

その際に重要な存在となるのが、自由な発想、柔軟な感性、大胆な構想、果断な行動力をもった、若い方々。私から、未来を担う皆さまに一つアドバイスするとしたら、とにかく、好きなことを何でもやってみるということ。「自分のしたいことがわからない」という人は、少しでも興味があるものに飛びついてみて「何か違うな」と思ったら、ぱっと他に移ればよい。その経験のすべてが、10年後、20年後に自分の背骨になってくれるはずです。