高校生の頃、大好きだった司馬遼太郎さんの『竜馬がゆく』を読み、リーダーシップの取り方や企業家精神を学びました。そして大学へ入学する年の春、とにかくビジネスを始めようという一心で会社を起業したのです。当時は免許合宿やスキー合宿など、やりたいことが他にもたくさんありましたが、やりたいと思ったからにはすべて挑戦してみようと覚悟を決め、何事も前向きに取り組みました。
それからは多くの会社を立ち上げ、時には失敗も経験しながら、今日まで様々なビジネスを展開しています。その原動力は、単に「起業がしたい」ということではなく、「この企画をビジネスにしたい」という強い想いに他なりません。つまり私の起業人生は、常にそうした想いに支えられているのです。
今後は、当社の強みでもある細部までこだわった面白いゲームを企画・発信し続け、その周辺ビジネスまで展開していきたいと考えています。また、ガラパゴス化している日本のゲーム業界に風穴を開けるべく、海外に目を向けた事業に取り組んでいきます。そして、ゲームだけに留まることなく、総合エンターテインメント企業として成長を続けていきたいと思っています。
流行の流れが非常に速いゲーム業界に身を置く私たちには、常に新陳代謝をしながら新しいものを発信していく役目があります。そんな中で、既存の方程式を打ち破ってくれる発想力は必要不可欠。その発想力は、まだ何にも染まっていない若手にこそ生み出せるものだと信じています。
そのためには、自主性を持って動くこと。たとえ失敗しても、「自分はこんなことがしたいんだ」と能動的に働きかけ、積極的に行動ができる人材こそ、社会を引っ張っていける存在になるのです。
「世界と自分をワクワクさせろ」。これは、当社のコーポレートメッセージです。世界というのは、ユーザーはもちろん、取引先企業や競合他社、社員の家族など、様々なステークホルダーのこと。その人たち全員に、「次は何をするんだろう?」と期待してもらえるような独創性を持った企業でありたい。そして、そんな商品を生み出すためには、何より自分自身が楽しめる仕事をすることが大切です。自分がワクワクできる仕事から生まれたアウトプットは、きっといいものを生み出すはずですから。