グンゼ株式会社 児玉 和
グンゼ株式会社 代表取締役社長

児玉 和

Kodama Nodoka

氏名
児玉 和 (こだま のどか)
生年月日
1948年
趣味
読書
座右の銘
明るく、楽しく、元気よく

社名
グンゼ株式会社
本社所在地
大阪府大阪市北区梅田2-5-25
ハービスOSAKAオフィスタワー
資本金
261億円
従業員数
単体1,889名/ 連結7,354名(2015年3月末現在)
事業内容
アパレル事業、機能ソリューション事業、ライフクリエイト事業
グンゼ株式会社 代表取締役社長

児玉 和

Kodama Nodoka

行動に移さない気づきは無意味

鹿児島の片田舎でのんびりと生まれ育った私が、地元を出て自分の力を試してみたいと感じたのは、大学受験のために予備校に通い始めたことがきっかけでした。そこで様々な人々と出会い、自分がいかに狭い世界で生きてきたかを知ったのです。その後、大阪の大学に進学し、グンゼ株式会社に入社。しかし、営業職を希望した会社で配属されたのは、経理職でした。当時は、希望とは全く異なる配属先に戸惑いを隠せませんでしたが、あの時に学んだ経理の知識が、現在の会社経営に非常に役立っています。その経験から、意にそぐわないことであっても、チャンスを無駄にしなければ将来のための実になってくれるのだと実感しました。

私は、駅伝に例えればこのグンゼ株式会社という”たすき“を引き継いだからには、より成長した”たすき“を、次の世代に繋げる役目があると思っています。当社では現在、「+25運動」を実施しています。これは、現在の業務の25%を削減し、その分を新しい事業や商品を生み出すための時間に当てようというもの。新しい何かを作り出すために、社員全員で高い意識を持ってこの運動に取り組んでいます。

グンゼ株式会社 児玉 和

これからの若い方々に期待していることは、知識を得て満足するのではなく、何事も経験してみるという姿勢です。

私の故郷には、「泣こかい、跳ぼかい、泣こよっか、ひっ跳べ!」という言葉があります。これは、自分の夢や目標を叶えるならば跳ばなくてはいけない。跳べないならば泣くしかない。泣くぐらいなら跳んでみようよ、という意味です。前を向いた明るい人というのは、顔を見たり、挨拶をするだけでわかります。企業というのは、そういう人材に仕事を任せたいと思うもの。色々な場所に足を運び、色々な人たちの価値観に触れること。そんな経験こそが、その人を成功へと導いてくれるのだと思うのです。ゴミを拾うためには、ゴミが落ちていることに気付かなければいけない。いかに物事に気づくことができるかは、どれだけの経験を積んでいるかに比例していると思います。そして、いくら気づくことができても、ゴミを拾うという行動に移すことが最も重要ですよね。行動に移せない気づきは、無意味なのです。生き生きと働くために、明るく楽しく元気よく、やりたいと思ったことを実行に移す力を身につけてほしいと考えています。