思えば私の半生は、行き当たりばったりでした。しかし、どんな物事にも、死ぬ気で取り組んだからこそ、ここまで来られたのだと確信しています。
静岡県の伊東に生まれた私は、小学生時代は大人しく優等生でしたが、中学生時代からは勉強が疎かになってしまい、高校は数ヶ月通っただけで退学。その後、調理師を目指して上京しました。しかし、調理師の道が自分に向いていないと思い至ると、専門学校もすぐに退学。数年間は様々な仕事をしながら生活しました。その後、ある日何気なく読んだ新聞記事に、「住宅は新築よりリフォーム」と載っているのを見て、「自分にもできる」と直感しました。後は行動あるのみです。内装業の会社に入社し、必死で技術を身につけました。この時、私は弱冠18歳。技術が自分の中に蓄積されていくのが楽しくて、先のことしか見ていませんでした。
それから2年半後、勢いで独立し、懸命に営業活動をしていた最中、偶然ある薬局の内装工事に関する仕事を受注しました。見積書の作り方さえわからなかった私ですが、専門業者さんたちを集め、なんとか仕事を成功させました。その経験を経て、一件の案件を任せてもらえる喜びに目覚めたのです。それから少しずつではありますが、依頼が増えるようになりました。

仕事をいただけるということは、自分が信頼されているという証です。だからこそ、お客様の期待以上の価値を常に提供していきたい。いつもそう心がけて働いていた私のもとには、多くの仲間が集まってきました。社員は皆、お客様の満足そうな笑顔に喜びを感じる者たちばかりです。
現在の当社の目標は、内装業と言えば誰もが当社の名を連想する会社にすること。そうすれば新しいことをする際にも、説得力が生まれ、やがて大きな利益を生み、仕事の価値を高めるでしょう。そして社員が、自慢できる会社にしたい。これを実現させる自信は100%です。そのためにも私は、この仕事を自分の人生を懸けて続けていきたいと思っています。
私の半生を見てもわかる通り、若いうちは何事にも無我夢中で打ち込み、ただ自分自身を信じて実行あるのみ。そして、信じた道を突き進んでいくために、人との出会いや縁を大事にしてほしいと思います。それは必ず自身が成長する糧となり、かけがえのない財産になるのですから。