現代が歴史的大転換点に当たることは間違いありません。たとえば今後は、社会のグローバル化により世界中どこの国に行っても同様のサービスが受けられるようになるでしょう。またAI等の発展により、社会の生産力は向上し、誰もが最新技術を安く使えるようになっていくと考えられます。
しかし世界がその段階に至るまでには、企業間における激しい地球規模の競争が展開されていきます。その時に企業に求められる姿勢は、現状に留まらず、常に無理のない程度の背伸びをしながら、新しいことに積極的に挑戦していくことだと考えています。これは思えば、常に我流・独学で、トライ・アンド・エラーを繰り返してきた私の生き様でもあります。
1986年に生まれた私は、「自分で責任を取れるなら、自分で道を選んでもいい」という家庭環境で育ちました。そのため私は、中学生の頃から自分で考えながらお金を稼ぐことを身を以て経験し学んでいました。大学に入学後、起業の道を選択したのもそういった教育方針からかもしれません。私は師も事業モデルもないままパソコンについて学び、ネットビジネスを始めました。その時に得た教訓は、独学・我流は覚えるのに時間がかかるが、その過程で本質的な思考力が身につき、そして、その能力は他のどんな分野でも通用するということです。また、自分なりにやってみることで、皆が信じるビジネスの常識とは、すでに古びている場合もあるということに気づくことができました。加えてビジネスとは、99パーセントが失敗するようにできているのですから、間違って当たり前、むしろそこからが勝負なのだと感じました。そうして失敗をくり返し、ビジネスのセオリーに反するように、初めから事業を海外展開させることで、世界中に拠点を置くことに成功したのです。
私を常に動かしているのは、目の前の疑問を自ら解き明かそうとする好奇心です。そのため私は、一つの分野での事業化の仕組みが完全に理解できれば、即座に次の事業領域へと移ります。いつも新しいことに挑んでいたいからです。これから社会に出ていくみなさんも、当たり前にできる無難な道は選ばず、ぜひ新しい可能性を求めていってください。そして、できるだけ困難だと感じる道を歩んでください。その挑戦こそが、あなた自身も社会をも変えていくと思います。