小学生の頃には、勉強をしなくても成績がよく、それはずっと続いていくものだと思っていました。しかし、私立中学に進学してみると、成績はあっという間に下から10番まで落ちてしまいます。自分自身を否定されたような気持ちになり、何事も工夫しなければ得られるものはないのだと知りました。その時の挫折が、今でも私の社会人生活を支えています。
たとえベンチャー企業の中で勢いがある企業であっても、上場企業の仲間入りをすれば、上には歴史も勢いもある大手企業がたくさん存在する。人生というのは、満足したり、傲慢になってしまえば、そこで成長は止まってしまうものだと思うのです。
社会は不公平で孤独なもの。だからこそ、常に謙虚であるべきだし、それでいて自分の人生を自分で見つけていける力が必要だと考えています。
私が初めて会社を立ち上げた際は、その時流行しているビジネスに手当たり次第飛びついていました。知識もない分野での挑戦でしたから、当然うまくはいきません。それがきっかけで、それまで自分自身が携わってきた受託業務を活かせるクラウドソーシングを始めたのです。その中で、当社のミッションである「働くを通して人々に笑顔を」という想いを、全身全霊をかけて根付かせてきたからこそ、どんなことも乗り越えることができたのだと思っています。

現代は、ロボットや人工知能といった技術の進歩により、面倒なことは人間がしなくてもしていい時代になっています。しかし、どんなに技術が進んでも、”体験“するということは人間にしかできないこと。だからこそ、自ら体験し、経験を重ねることを大切にしてほしい。ロボットや人工知能に仕事を奪われまいとする人間よりも、それさえも自らデザインしていこうと考える人間が、これからの社会には必要です。
願望を叶える手段は機械でも可能かもしれませんが、願望を生み出すことは人間にしかできません。発想され変えれば、個人の力が拓ける、とても面白い時代なのです。だからこそ、社会の変化に対して柔軟であり、そして挑戦的な人材になるべきです。そのためにも、インターネットで物を売ってみるなど、小さなことからで構いませんので、自分なりの発想でお金を得るという体現をしてほしいと思っています。