人生は楽しまなければ損です。せっかくこの世に生を受けたわけですから。しかし毎日は良いことばかりではなく、むしろ辛いことの方が圧倒的に多い。ですが私は、そうした時だからこそ、人は未来に希望を持つべきではないかと思っています。そして苦しい時期を夢とともに乗り越えることができれば、その経験は後の自分にとって大きな糧となっていきます。

会社経営者の息子として生まれた私は、高校卒業後に父の会社へ入りました。ところが数年後に会社は倒産。その時すでに自分の家庭を持っていた私は、家族を養うために自ら事業を始める決意をしました。しかし年齢的にもまだ若く、勤めていた会社が倒産したことなどを理由に、銀行は私を相手にしてくれません。「今に見ていろ」という気持ちで、必死で仕事を獲りにいきました。そうした反骨心が、大手メーカーとの提携に漕ぎ付くことができた結果にも繋がっていったのです。

そんな私の許には一人、また一人と仲間が集まるようにました。皆で働く喜びを覚えたのも、この時です。「仲間と一緒に挑戦し、チームで何かをやってやろう」という強い思いが、現在の事業の源にもなっています。

そのため当社は、流行に左右されない堅実さとともに、新しい挑戦を大切にしています。たとえば数年前に太陽光バブルが発生した時には、あえて土地や太陽光パネルを買い占めるようなことはせず、逆にどれだけ省エネを推進できるかに注力することで、事業を拡大していきました。他社と同じことをしても楽しくはないですし、何よりそこには挑戦がない。だからこそ当社では、”できない理由“を探すのではなく、”できる夢“を語り、誇りをもって仕事に向かっていく。そうした環境をつくっていくことが経営者である私の役割でもあると考えています。そして挑戦を続けていく結果、努力が実り、社員が喜ぶ姿を見ることが、私の喜びでもあるのです。

これから社会に出ていく若い皆さんは、今後の人生の中で、失敗や挫折を味わうことも多々あるでしょう。しかしそんな時こそ諦めず、ワクワクする自分を忘れないでいてください。そして自分の夢や希望を語り続けてください。なぜなら人生とは、今ここにはない未来を、自分の手で創造することだから。そうすればきっと、現在の自分がすべきことも自ずと見えてくるはずです。