私の座右の銘は、「朝令暮改」。朝に戦略を決めても、状況によっては夕方に戦略を変える事もあるということです。言い換えれば、状況が同じならば一度決めた戦略を継続するということでもあります。どうすれば最もいい結果が出るのかを考え、その変化に柔軟に対応していける人でありたいからです。
当社には、自分自身が面白いと思うことを突き詰めてやっていこうと考える人材が多く集まっています。私を含め、マニアックな人が多いのかもしれません。だからこそ社員にはオールラウンドプレイヤーを目指すのではなく、ここだけは負けないという強みを持った「尖った人」であってほしいと思っています。
当社の社員は200名ほどいますが、尖っていない人が200名集まっても座布団にしかなりません。しかし尖った人が200名集まれば、剣山になる事ができます。上場したばかりの会社ですが、これからも何か一つを突き詰めている非常識の集まりであり続けたいと思っています。

そうした事由から当社は、破壊的イノベーションを次々に生み出していける可能性を持った企業と言えるでしょう。私は来年で60歳になりますが、いつまでもイノベーションを創造できる人でいたい。
たとえば現在流行り始めている金融業務をテクノロジーで運用していく「フィンテック」という言葉。当社では26年前の創業当初からこの考えでやってきました。
常に何が流行しているのか、ニーズがどこにあるのかを敏感に感じ取る力を持つこと。自分自身が好きなこと、楽しいと思うことに対してのアンテナを常に張っていること。それが当社のポリシーなのです。
これから社会に出ていく若い皆さんにも、自分のフィールドでとにかく面白いことをしようという感覚を持っていてほしい。破壊的イノベーションを創造するためには、努力で補える部分もありますが、センスを磨くことが何より大切です。
そして自分のセンスを美しく表現していける力も必要でしょう。そのためにも今自分自身が好きだと思うことや楽しいと思うことをとことん追求し、マニアックに取り組んでほしいと思っています。そしてぜひ、尖った人材に成長してほしい。その成長の先には、あなたが望む本当の面白さや楽しさがあるはずです。