やんちゃばかりしていた幼少期でしたが、小学6年生のころに一念発起。勉強に目覚めました。
東京で優秀な子は、中学校から私立に進学することが当たり前だった当時、「貧乏だから、私立にはいけない」と気付いた時に、公立高校から東京大学に進学し、成り上がることを決心しました。
中学に入学した時から、まさに「猛勉強」の日々…。しかし、中学2年になった頃、父の事業の都合で東京から愛知に引っ越すことになりました。勉強を続けたかったので、両親に東京に残ることを懇願しましたが、叶わずに終わりました。
この時にした大きな目標の喪失が反動となり、転校してからはまったく勉強をしなくなりました。高校・大学でもそれは変わらず、怠惰極まりない学生時代でした。
就職活動の時、常に考えていたのは「会社がどうか」ではなく、あくまで「自分がどうか」ということ。「本気になれば、活躍できる」という自信があった一方で、自分を信じきれない部分もありました。転校以来、何ひとつ「本気」になれなかった自分が、幼かった頃の自分に戻れるのか。そんな不安を抱えながらの就職活動。業種・業態にはこだわりがなかったので、地場企業の学習塾に就職。容易だと思っていた塾講師という仕事の難しさに直面したことで、一気にやる気スイッチが入りました。
「働くことは、人を喜ばせること」。それが私のモットーです。字の如く、人のために動くからには相手を喜ばせたいですし、塾講師をしているからには第一志望校へ合格させ生徒に喜びを与えたいと思っています。
また、社員の存在はとても大きく、彼らの存在こそが頑張れる理由でもあるのです。「挑戦しよう!」「目標を持って生きよう!」と相手に投げかけたところで、伝えている人間自身がそうでなければ、何の意味もありません。講師は生徒に、上司は部下に「背中で見せる」開拓塾の強いこだわりはここにあります。
私にとって、社会人とは「敗者復活戦」のステージ。私は中学2年以来、負け続けてきた自分を変えるための大きなチャンスを社会人になって得ることができました。それまで何回負けていたとしても、またもう一度リセットできる。社会人は、「敗者復活戦」なのです。