先行き不透明なこの時代に自分が将来どうなりたいのか。明確な意図を持ち、そこに一心不乱に向かっていくことで、どんな障害や壁にぶつかっても、なんとか打開しようとする力が生まれます。自分の人生を自分で切り開いていくということ、それが具体的にどういうことなのかを考え、自分で自分の行くべき道を選択し、決断していくことが大事です。
小学生の時、夏休みの宿題を最初の数日ですべてやり終えていました。その方が友達と思いきり遊べると思ったからです。絵日記もすべて先に書いていました。後から気がついたのですが、先に書いておくことで、「そうしよう」という近い将来の「計画」になるのです。このことは決して冗談で申し上げているつもりはありません。母親に嫌がれて何度も消されたのですが、そのたびにまた違ったことを書き直して。今思うとそのことが先々の計画を立てる良い練習になっていたのだと思います。前もって手を打つという習慣が身に付きました。

自動車販売会社のセールスをしていた頃の先輩の存在も大きいです。第二次オイルショック後の厳しい経済状況下でも彼らは常にトップセールスで、自分も彼らのようになろうという道を選択し、意図を持って実行に移していきました。年間で80台近くを売ることができるようになったある時、購入したのは新規のお客様ではなく、長年お付き合いのあるお客様であることに気がつきました。そこからは見込み客をどんどん増やし、約束を取り付けておくことで、毎年、年初にはその年の年間総売上が想定できるようになりました。
その習慣は今も変わらず私の来年のスケジュールはすでにほぼ埋まっています。早めに予定を組むことで準備期間を十分に取ることができ、よりクオリティの高い研修プログラムを提供することができるからです。また、今年は研修を行うことができるトレーナーの数を増やしたいと意図して行動した結果、メインで任せられる方が3人誕生しました。今後、研修のクオリティを保ちながら事業を拡大していくための大きな力になると期待しています。
将来を見据えた明確な意図を持つことで、頭も心も体もそれにアラインして物事が進んでいきます。頭の中の考え方に、結果が出るか出ないかの根本があるのです。人生は選択の連続です。大志を抱き、紆余曲折を乗り越え、自分の人生を自分で切り開いていきましょう。