私たちの仕事は子どもたちに勉強を教えることですが、ただ受験のための勉強を教えるのではなく、学びの本質を捉えた教育をすることが大切だと思っています。何のために勉強するのか、子どもたち自身に考えてもらえるような機会をなるべく多く作って、自分の人生を自分の意志で選択することができるようになってほしい。目標が定まったら、それに向かって子どもたちはイキイキと輝き出します。そうした子どもたちが大人になって創っていく未来は、きっと明るく幸せなものになるでしょう。そしてまた次の世代の子どもたちに思いをつないでいく。その好循環を生み出し、百年後のイキイキとした未来を創ることに貢献していきたいと考えています。
そのためにも私たちは一人ひとりの子どもの状況や将来の希望を把握し、日々の一喜一憂を共にしながら、子どもたちから学ぶような先生になっていこうと心がけています。子どもたちの継続性はそれほど強くないですし、勉強することに対する義務感も持っていません。そこを私たちが手助けをすることによって、“自ら勉強することの楽しさを見出し、成長していく”その姿を間近で見られることが私たちの仕事の一番のやりがいでもあります。
一方で、現代社会は変化が激しく、価値観が多様化していることから、自分の正しさだけでは通用しなくなっています。より多くの子どもたちの未来に寄与したいとするならば、様々な価値観があることを理解しないといけませんし、理解するためには自分自身が成長する必要がある。正解のない社会にどう対処するか、その姿を子どもたちは見ていますので、果敢な挑戦を繰り返し、私たち自身が成長することでイキイキと輝いていきたい。それが未来への好循環を作っていくことにつながっていくと考えています。
若い方々は、社会に対して自分がどういう貢献をしたいのか、あるいはできるのか。それを軸に仕事を考えてみると良いでしょう。もし今、明確なビジョンが持てていないのであれば、目の前にあるタスクにとにかく一生懸命に取り組んでみてください。「意外と面白い」、あるいは「あまり自分には合っていない」など、何か見えてくるものが必ずあるはずです。どういうことに幸せを感じるのか、自分自身を第三者的な視点で見つめることができれば、進むべき道は自ずと見えてくると思います。