楽しんで仕事をする人は、そうでない人と比べると圧倒的に速く成長することができます。そのためにはまず失敗を恐れずに動き続けることが大切なのです。
当社は地域にエネルギーを供給する企業として、社員や会社が今後も成長し続けるために、人口減少に直面している地域が持続していくためにはどうしたら良いのかを検討してきました。サステナビリティの考え方から取り入れた経営手法の一つに、”バックキャスティング“というものがありますが、これは50年後、100年後の中長期的なゴールを見据え、逆算して今やるべきことを見出す手法です。
例えば当社は電力事業も行っており、現在新潟市秋葉区の公共施設に電力を供給していますが、基本的にその利益を全て秋葉区に還元しています。これは秋葉区に住む方がより良いサービスを受けることにつながり、地域の人口減少に歯止めをかけるというという将来のゴールにつながっているからです。サステナビリティやSDGsも「地球を救う」という大きなゴールのための考え方ですが、今すぐそれを解決しようとしても早急過ぎます。当社としても

目標は見据えつつ、初めは地域、そして日本から地球全体へと少しずつ枠を越えて行動していくことが重要。若手社員もそうした意識を持ち続け、将来を見据えた行動力をぜひ発揮してもらいたいと思っています。
今の若い方々は、情報過多の時代だからこそコミュニケーションも多様化しています。私も昔はコミュニケーションが苦手で、社長に就任した当時もなかなか自分の考えが伝わらずに悩みました。だからこそまずは自分が変わると決め、口頭で伝えるより、自ら率先して動くようにしました。すると行動している私を見て周囲に人が集まり始めたのです。皆で仕事をするうちに私も楽しくなり、それを見た社員にも楽しさが伝わる。楽しい場が広がっていくことで、私自身もコミュニケーションが楽しくなっていくという好循環が生まれていきました。
若い人のポテンシャルはとても高いと感じていますが、自分に自信がなく、人に嫌われるのを恐れて能力に蓋をしてしまう人も多くいるでしょう。しかし失敗を気にせず、自分のやりたい方にどんどん進んでいけばいい。自分を信じて行動していけば、周囲も変わり内に秘めた能力が一気に開花していくはずです。