この世に「好き」に勝る感情はありません。仕事を好きになる、会社を好きになる、人を好きになる、好きになればとことん追求できるでしょう。この感情が原動力となり、自走式で行動ができるのです。そうすれば仕事にしろ学業にしろ、やらされ仕事がなくなり、壁にぶつかっても乗り越えられると思っています。
そしてチャンスは皆に平等にあります。しかしチャンスを掴む人はひと握り。なぜ彼らがチャンスを掴んだかといえば、運だけではありません。必ず行動が伴っています。
チャンスは行動する人たちに寄ってくるもので、自分が一歩でも行動に移さなければ、チャンスは絶対に転がってこないのです。
私が人材派遣業界に入ったのは偶然でした。父の建設会社を継ぐべく、大手ゼネコンの現場で経験を積もうと思っていたのです。建設派遣の会社に行ったところ、面接官から人材派遣の営業を勧められました。戸惑いましたが、担当の熱意にひかれて営業職をスタート。誰よりも先に行動に移すことで成績を伸ばし続けていきました。そして二十代で雇われ社長にまで上り詰めたのです。

しかし、働く中で違和感も募っていました。会社の重要な部門がないがしろにされ、改善の要求を親会社にしてもはねつけられる状況があったためです。自分の仕事や働いている人たちも好きでしたが、そうした課題を見過ごすわけにはいかないと思い、起業を決意しました。
若い方々に伝えたいのは、好働力と行動力を発揮してほしいということです。就活でも学業でも、好きというエンジンを駆動させていくことは大切なことです。そして一歩前に踏み出してみてください。きっと新たな視界が広がるでしょう。
失敗したっていい、失敗も肯定してください。過去なんて美化すればいいのです。反省はもちろん大切ですが、それだけでは前向きに生きることはできません。自分がジャッジしてきたことに対して、どれだけ肯定できるか。間違っていたこともポジティブにとらえていく。それが若い方々に必要なことだと思うのです。
今も私の中で「好き」のエンジンは回転し続けています。今の仕事が好きですし、好きだからこそ夢も改善点もたくさんある。皆さんもぜひ、好働力と行動力の2つを胸に、一歩前へ進んでみてください。