私は中卒で新聞販売をやり始めて、19歳で店長になりました。その頃から新聞業界がいずれ低迷していくことはわかっていましたし、そうなれば末端から切られてしまうことも予測していました。では何をやろうかと思ったときに、大家業を始めたんです。それがうまく軌道に乗り、今では5000室を保有するまでになりました。しかし、人口が減っていく日本社会では、これからどんどん空き家が増えていくでしょう。この状況に先駆けて「家賃0円構想」を思いついたんです。これは簡単に言うと、私が姫路に持っている物件150棟のビルの上にWi-Fiアンテナを設置することで姫路中心部をほぼカバーし、その無料Wi-Fiを住人や地域の方に利用してもらうことで広告業やマンション運営していくというもの。家賃負担がなければ人生を取り戻せる人がたくさんいるでしょうし、人生を再起できる人がたくさんいるはず。母子家庭の方々やファミリー層に対しても、家賃をなくすことで資金を貯める一助になると考えています。そうすれば姫路にも人が集まり、地域貢献にも繋がります。今、いろいろなことを諦めている人が多い世の中で、そういう人たちに変わるきっかけを与えたいというのが私の夢であり、家賃0円構想を進める理由なのです。

ほかにも夢はたくさんあります。物件の住民同士のコミュニティをつくって引っ越しの際のリサイクル活動を手助けしたいとか、全国の大家さんの協会を作りたいなど、様々です。しかし、私一人でできることには限界があることも事実。だからこそ沢山の人に知恵を貸していただきながら共存共栄し、お互いが成長できる環境をつくっていければと思っています。そのためにも沢山の人と出会いたいですし、とくに若い方々との出会いは大切にしています。若い方々が私のクオリティを引き上げてくれるかもしれないですし、人生観が変わる出会いになるかもしれない。私はもともと何も持っていないところから始まっているので、知らない世界を共有することで何か面白いことができるのではないかと期待しているんです。
明日の人生を変えるには変化を楽しむことです。毎日ひとつでもいいから変化を求めること。変化してみてダメなら考え直す。変化を求めれば必ず成長につながります。変化を楽しんでください。今日動けば、明日と未来が変わるはずです。