菱自梱包株式会社 亀岡 義男
菱自梱包株式会社 代表取締役社長

亀岡 義男

Kameoka Yoshio

氏名
亀岡 義男 (かめおか よしお)
生年月日
1967年
趣味
ゴルフ
座右の銘
先ずは、ヤレっ!
尊敬できる人
匠と称される職人の方々

社名
菱自梱包株式会社
本社所在地
岡山県倉敷市水島明神町7-20
資本金
5,000万円(2020年3月現在)
従業員数
115名(2020年3月現在)
事業内容
各種車輛の部品・付属部品の梱包・荷役作業、積載型運搬用機械の販売
菱自梱包株式会社 代表取締役社長

亀岡 義男

Kameoka Yoshio

いい空気感は成功の素である

私たち菱自梱包は、2020年に自社倉庫竣工という新たな事業を立ち上げました。既存の事業に固執することなく挑戦の一歩を踏み出したことで、大きな二本目の柱が立ったわけです。非常に幸運なことではありますが、新規事業とは企業にとって利益だけでなく、さまざまな恩恵をもたらしてくれるものです。当社にとってその一つが、働く人たちの成長を促すということでした。

物流の企業でありながら、自社の倉庫、つまり自分たちの場所がないことに私は長い間悔しい思いをして来ました。2014年に私が代表に就任してからは、「脱・下請け」を掲げ、さまざまな改革を断行。その大きな足掛かりになったのが自社物流倉庫だったのです。

その発起人は私でしたが、当然ひとりで遂行できるようなプロジェクトではありません。多くの社員の協力が必要になりました。しかし、その頃は「そんなことできるのか?」といった懐疑的な空気があったことも事実です。そのために私がとった行動は「雰囲気づくり」でした。確固たる数字を掲げてミッションを与えるのではなく、小さな判断がある度に社員に問いかけたのです。「こっちのほうがいいかな?それともこっちのほうがうまくいくだろうか?」と。それが続いていくうちに、彼らにも事業の一角を担っている気持ちが芽生え、会社全体に高揚した空気感が醸成されていったのです。

菱自梱包株式会社 亀岡 義男

雰囲気づくりとはなんとも曖昧な表現に聞こえますが、企業活動に限らず、あらゆる活動はいい空気なしでは成功しません。倉庫であれば自社の社員だけでなく、設計、施工、竣工とさまざまな人たちが関わっていますし、すべての人たちといい関係を築きながら進むプロジェクトに失敗はない。私はそう確信しています。

今後は欧州の新技術を用いた梱包・物流で新事業を展開していく予定ですが、そこで経験する地道な作業の積み重ねが、必ずや大きな財産になっていくでしょう。事業に関わらず、どんな経験やスキルも会得するまでに3年はかかるものですから、その月日を乗り越えていくためにも「自分が少しでも前進している」「いつか目標にたどり着く」といったポジティブな思考が必要不可欠。

若いみなさんも、こうした時間から芽生えた思いを大切に抱きながら、思う存分に社会で活躍していってほしいと思います。