クオンタムリープ株式会 出井 伸之
クオンタムリープ株式会 代表取締役会長 ファウンダー

出井 伸之

Idei Nobuyuki

氏名
出井 伸之 (いでい のぶゆき)
生年月日
1937年
趣味
ゴルフ、読書、映画鑑賞
心に残る本
生命を捉えなおす-生きている状態とは何か(清水博著)

社名
クオンタムリープ株式会
本社所在地
東京都港区赤坂9-5-12 パークサイドシックス502
資本金
1億円
従業員数
86名
事業内容
企業変革支援事業、ベンチャー企業支援事業、イノベーションコミュニティ事業
クオンタムリープ株式会 代表取締役会長 ファウンダー

出井 伸之

Idei Nobuyuki

変動する未来に自らの仮説を立てる必要性

2019年11月に、私はアドベンチャービレッジという社会運動をスタートさせました。これはベンチャー企業の支援・育成と大企業の変革のスピードを加速していく活動です。ベンチャー企業をサポートしようとする組織や人は多いのですが、それぞれ単独で行動し横のつながりが弱くスピードも遅い。全てをつなげ、次々と新しい事業の創出や変革を起こしていきたいと思っています。ベンチャー企業もこれからの社会を担っていくわけですが、ベンチャーだけでは資金も信用も足りない。ですから大企業とベンチャーが協力することが大事で、その場を提供することができれば結びつきが生まれていきますから。私は、資金を支援するだけではなく人の繋がりや知のアドバイスなどを与え続けるGiverという立場で活動を続けています。

そうした中、若い人たちの相談にもよく乗っています。昨今はコロナ禍で悩む方も多いですが、パンデミックは人類初めての経験ではありません。歴史的に見れば何度もある出来事のひとつで、このタイミングで世界が変わるような技術の進歩もあれば、各人が世の中を考え直す契機にもなる。その中でわかったことは、日本の制度が古いということ。給付金ひとつとってもシステムが古く、一向に進展しない。ベンチャー支援においてもGiverがいるのにそれを生かす制度が追い付いていないため支援に至らない。まずは古い制度の見直さなければイノベーションは起こせません。

クオンタムリープ株式会 出井 伸之

コロナは2、3年で落ち着くと思いますが、世界にはブロックチェーン、デジタル通貨、A Iといった新技術による大きな変動が訪れます。大きな変化には必ずビジネスチャンスがある。新しい技術を使ってどんなビジネスを作るかを考えると、今まで以上におもしろい未来が待っているのではないでしょうか。若い方々には、上司に気に入られるために働くのではなく、自ら仮説を立て、その仮説を手にどんどん戦ってほしい。その行動が許される企業は伸びるだろうし、若い方々自身も新しい地平を切り開いていけるでしょう。

私は、今後も若者やベンチャー企業の支援育成、そして大企業の変革を手助けしていきたいと思っています。一人でも多くのGiverが、このように社会に貢献する活動を続けることが大事だと思いますし、大手企業には1社でも2社でもベンチャーを育ててほしい。そうした「場」から、新しい何かが生まれることを期待しています。