オロル株式会社 木下 淳之
オロル株式会社 代表取締役社長

木下 淳之

Kinoshita Atsushi

氏名
木下 淳之 (きのした あつし)
生年月日
1967年
趣味
旅行
座右の銘
意志あるところに道は開ける
尊敬できる人
船田元、隈研吾

社名
オロル株式会社
本社所在地
鳥取県鳥取市南栄町-1
資本金
1,000万円
従業員数
8名
事業内容
ステンレス発色処理事業
オロル株式会社 代表取締役社長

木下 淳之

Kinoshita Atsushi

ゴールを瞬時に見定め、恐れずにチャレンジしよう

大学卒業後、私は代議士の秘書として勤務。44歳のときに、アサヒメッキの社長である父に呼び戻され、後継ぎとして父の会社で働くこととなりました。父の会社に入社し、目の当たりにしたのは、下請け企業の現実です。末端工場は、上からの指示が絶対。厳しい納期を言い渡されても、私たちは指示に従い徹夜してでも働くしかありません。それが本当に悔しかった。そこで私は、自社で新しい独自技術を開発し、この下請け気質から脱却することを強く決心しました。

まず初めに取り組んだのは、毒物を使わないアルマイト処理。こちらは技術開発に成功し特許を取得、全国そして欧州でも話題になりました。次にチャレンジしたのは、ステンレスの発色技術です。これは、ステンレスのシルバーの無機質な色をカラフルに発色させ、かつ耐食性を2倍以上にするというもの。「発色」なので、これまでの塗装とは全く異なる高度な技術が必要とされます。発色技術の開発には苦慮しましたが、産業技術総合研究所、鳥取県産業技術センターをはじめとする、さまざまな大学や企業様の協力もあり、日本最難関であるNEDOの補助金に採択された後、研究に研究を重ね、世界唯一の色調均一化を可能としたステンレス発色技術「Ororu®(オロル)」が誕生。社名の「Ororu」とはオーロラの仏語読みを商標登録の関係上ローマ字表記。彩り豊かに輝やく「オーロラ」の意味が込められています。今後は、この日本の技術を世界中に発信していくことが、私に課された使命。日本中、世界中の街中で、カラフルなステンレスが目に留まることを目指していきたいです。

オロル株式会社 木下 淳之

私の座右の銘は「意志あるところに道は開ける」。これはアメリカ合衆国・第十六代大統領リンカーンの言葉です。人は目標やゴールがあれば、仕事に邁進しやすくなります。仕事をするときには必ず先にゴールを決め、それに向かって努力をすることが大切。私は仕事において「効率化」を重視しているのですが、そこにも通ずる話です。スピード感を持って成功するためには、ゴールを瞬時に見定め、その道の先輩や先駆者の意見を積極的に取り入れてください。自分の考えだけでなく、人の良い意見を取捨選択することも大切です。

そして、若い人には「失敗を恐れるな!」ということを伝えたい。失敗を恐れていては何も始まらないですし、経験も積めません。失敗した痛みが分からなければ、説得力や深みのある人間にもなれません。大いに失敗して、次に生かしていけばよいのです。とにかくチャレンジする精神を忘れないで欲しいと思っています。