日本バイオテクノファーマ株式会社 篠原 直樹
日本バイオテクノファーマ株式会社 CEO

篠原 直樹

Shinohara Naoki

氏名
篠原 直樹 (しのはら なおき)
生年月日
1969年
趣味
演劇、映画、加圧トレーニング
座右の銘
忍辱負重
尊敬できる人
父(11年前に他界)

社名
日本バイオテクノファーマ株式会社
本社所在地
東京都中央区日本橋本町2-6-13
資本金
1.1億円
従業員数
米国研究所含28名(2021年現在)
事業内容
バイオ医薬品の開発・製造販売を中心に、ワクチン・グロブリン製剤輸入販売・医療機器・検査キット・体外診断薬開発販売
日本バイオテクノファーマ株式会社 CEO

篠原 直樹

Shinohara Naoki

ひらめきを大事に諦めずに挑戦する

大学を卒業して入社したのは外資系の製薬会社でした。製薬会社というのは、新たな病気を見つけて困っている患者さんの手助けができる一方で、新薬の研究開発にかかる莫大な費用を捻出するため、どこか利益優先。プラス面とマイナス面、両方を感じる中で医療費のほとんどを薬代が占める時代がやってくるのではないか。日本の社会保障制度はきっと破綻してしまうだろうと感じました。日本の医療課題を解決するきっかけを作りたい。でも、それは組織の中にいたら難しい。そう強く思ったのが、起業を決意したきっかけでした。

当社の設立は、2016年。未来のために役に立つ医薬品や体外診断薬・医療機器の開発に挑んでいます。起業当時、日本で製薬会社を作るなんて無謀だという声もありましたが、それまでお付き合いのあった多くのドクターが味方になってくれました。社会保障制度を変えたい、健康寿命を延ばすために何をしたらいいか。そういった課題に真剣に向き合おうとする自分の気持ちに賛同してくれる方々がたくさんいたんです。諦めない気持ちがあれば、自然と誰かが助けてくれる。無理だなと思っても絶対に無理ではない。迷ったら実行する。まずは挑戦することが大事だと思います。

日本バイオテクノファーマ株式会社 篠原 直樹

自分の原点は、幼少期からシニアリーグまで続けていた野球にあります。1軍に上がるには練習を重ねなくてはならず、上を目指すには実力が必要なんだという思いが身に付いた経験でした。そして、外資系製薬会社の新人時代、配属されたアメリカの本社で「即戦力にならないなら要らない」と門前払いをされたこともあります。そこで諦めずに食らいついたことが今の自分を支えています。あの時に逃げて帰っていたら、ここまで頑張れていなかったと感じます。

情報が溢れている今の時代を生き抜く若い人にこそ、起業してほしい。組織は大きくなればなるほど、何かを生み出す努力がなくなり、安定と利益を得ることばかり考えてしまう。世の中のためになることは何か、ということを見失いがちです。自分のやりたいこと、やるべきことが組織の中では難しいと感じたときには、見切りをつけて起業を考えてみてください。若い方は、我々世代と比べて知識も豊富。さまざまなツールを使いこなす優秀な人が多いのですから。自分のひらめきを大事に、それを具現化したらどうなるのか。そういった気持ちで、ひらめきが降りてくる瞬間を見逃さずにしっかりとキャッチすること。エモーショナルな直感を育成できる人間が、今後は生き残っていくのではないかと思います。