「おめでとう。君ならやると思っていた」。これは契約成立すると、私の携帯電話にかけてくる社員たちへの言葉です。契約が取れたらうれしいですよね。そして直に電話をくれることで本人はもちろん私も一緒に盛り上がれる。会社にとってその空気が最も大事だと思っています。

弊社のIP無線や地震速報システムの営業先は主に幼稚園、保育園、認定こども園と保安上の理由もあって、訪問営業はあまり好まれません。しかし、園長さんたちも無線機やシステムの説明はちゃんと聞いてみたいんですね。そのジレンマを越え、ハードルを越える方法というのが、提案から取り扱い、質問まですべてのオンライン化。弊社の誰も訪問することなく、商品をご購入いただく、このシステムを構築することだったのです。そういった理由がありましたので、弊社では世間に先駆けてオンライン営業をビジネスモデルとして構築することができましたし、システム自体も他の追随を許さないレベルに到達したと思っています。時勢に乗った感もありますが、今の若い世代にとってはオンラインでの営業のほうが、気持ち的にも楽なのではないかと思っています。この３月には本社を南海堺駅直結のビルに移転し、企業としての地固めは終わり、今後は人を増やし、仕掛けていく段階だと思っています。

私は社員に対し数字のことは言いません、伝えるのは学びです。例えば本を月に３冊は読むようにと言います。本を読むのってすごく面倒で時間かかるでしょう。でも、学びとは時間をかけるものです。携帯はダメ、空いた時間で読むのでは学びにならない、真剣に時間をとって自分のものにする。その読書が代価となり、報酬として返ってくるんです。私もメンタルマネジメントやビジネスマネジメント、ナポレオンヒルなどの本から学びを身につけてきました。そうした学びが頭を使う作業、例えば難しいゾーンに簡単に決める営業を可能にし、結果として他社がうらやむような報酬にもつながっています。社員たちは学びながら成長し、成果を出し、報酬を手にする。我ながら恵まれた社員だなと思っています（笑）。

若い方は営業職を避けると聞いています。しかし、営業とは売ることではなく、提案すること。売れるやり方を構築すれば、おのずと結果はついてきます。それにニシハタシステムのようなかっこいい営業もあります（笑）。若いみなさんには、営業という仕事を凝り固まった考えではなく、逆の発想のつもりで見直してほしいと思います。それがみなさんの新しい未来を拓くかもしれません。