人が喜ぶ顔を見るのが私にとっての生きがいで、学生の頃からさまざまな事業に挑戦してきました。ファッションが好きな私は「イタリアで自分のブランドを立ち上げる」という夢を掲げ、周囲にもこの夢を言い続けていると、事業を通じて知り合った方からイタリアでファッションの仕事をしている方を紹介していただき、現地の工場や職人との繋がりを得ました。多くの方の支えを得て自分のブランドを立ち上げ、イタリアのモンテ・ナポレオーネに本店をオープンし、日本の百貨店にも出店しました。
人のために仕事をすると信頼として返ってくることを実感し、20代で自分の夢を叶えることができた私は、30代では社会のために仕事をしようと決めました。そして私たちの一番身近にある携帯電話をもっと安くユーザーに提供するという使命を持ち、会社を創業しました。
掲げたテーマは「無料」です。ユーザーが無料で携帯電話を利用できる仕組みを構築するべく、研究を重ねました。現状、携帯電話で表示されている広告はユーザーのニーズと微妙に異なっているという問題があり、携帯のデータを解析してターゲティングを精緻に行い、広告の出稿費用によってユーザーの携帯料金を無料にする仕組みを確立しました。広告は属性と結び付けるだけで個人を特定することはなたいため、プライバシーも守られて安心してご利用いただけます。携帯電話のビックデータを解析し広告を打つこと、お客様にその広告費を還元することに関しての複数の特許を出願・取得し、他者が真似のできないビジネスモデルを確立したのが当社なのです。

世界のトレンドもこの無料化なのですが、日本の三大キャリアと呼ばれている携帯電話会社は無料化への方向転換ができていないため、ここに当社としては絶対的な強みがあり、ユーザーの皆様にも魅力を感じていただいているポイントです。いずれ三大キャリアに並ぶ携帯電話会社になり、より多くの方にこのメリットを享受していただけるよう、日々邁進しています。
若い皆さんに伝えたいのは、「迷ったら挑戦を」ということです。私自身、幼い頃から親には「やりたいことをやりなさい、できなかったとしても勉強してできるようになればいいのだから」と教えを受けてきました。私が挑戦を続ける中で実感したのは、自分が思っているよりも人はこちらをそこまで注目はしていないので、たとえ失敗したとしても誰も覚えてはいませんし、成功したら大きく得られるものがあるということです。決して損することはないので、失敗を恐れずに、挑戦してほしいですね。