西川電業株式会社 西川 政弘
西川電業株式会社 代表取締役

西川 政弘

Nishikawa Masahiro

氏名
西川 政弘 (にしかわ まさひろ)
生年月日
1974年
趣味
映画鑑賞
座右の銘
“Life is like a box of chocolates. You never know what you're gonna get until you open it up.”
尊敬できる人
稲盛和夫さん

社名
西川電業株式会社
本社所在地
福井県福井市御幸3-4-8
資本金
4,500万円
従業員数
57名
事業内容
電気工事業・電気通信工事業
西川電業株式会社 代表取締役

西川 政弘

Nishikawa Masahiro

仕事は明るく楽しく、ピンチになったら本気出す

山中を走る送電線を見かけたことがあるでしょうか。あの鉄塔を建てるのが弊社の主な仕事です。鉄塔一基を建てるのに約3ヶ月から半年、その間は毎日山へ登っての作業となります。資材を背負って道なき道を行く。現場に着いたら地中30メートルまで基礎を掘り、高さ数十メートルの鉄塔を建て、数百メートルにおよぶ電線を張っていく。山岳部出身の人でも音を上げるほど体力の必要な仕事です。そんな現場だからこそ、社員の安全と健康を第一に考えています。社長に就任してから10年になりますが、安全と健康に関わることはすべて社員の要望を叶えてきました。身につける雨具や作業着、仕事道具、ドローンに重機など、社員たちは「安全」と言えば私がなんでも買ってくれると思っているぐらいです(笑)。

しかし私は思うんです、仕事の失敗は取り返せますが、安全と健康はそうはいきません。特に職人は仕事に熱中してしまうので、彼らの逸る心を抑えるのも私の仕事です。

西川電業株式会社 西川 政弘

私は仕事の及第点は40点や60点でいいと思います。100点のために安全を犠牲にするなど論外ですし、毎回完璧を求めていたら精神がくたびれてしまう。今の日本社会を見ていると、失敗は許されず、完璧を求められすぎて息苦しいと感じます。元巨人軍の江川投手ではないですが、ピンチになったら本気を出すくらいの心構えでいいのではないでしょうか。私より上の世代は、リーダーとはストイックに会社をけん引すべし、という考え方が多いのですが、私は社員が主役、社長とは社員を応援していく立場だと思っています。やる気は押し付けられて出るものではないですから、みんなが働きやすい環境を作ることが私の仕事であり使命だと思っています。

私の代になり、若い社員がたくさん入社してきてくれました。専務時代から醸してきた”仕事は明るく楽しく“という空気が、彼らのおかげで社内に浸透したと思っています。ベテランは若手に刺激され、若手はベテランの背中を見て成長する。私の意図を越えて、社員たちが自発的にいいサイクルを作ってくれました。私たちの仕事はチームワークが大事なので、いいサイクルに入った今は若手もベテランも仲間と一緒にものを作り上げる楽しさを感じてくれていると思います。

やはり働く人にとって、こうした仕事の芯となる部分は大切にしていかなければいけません。「私たちの仕事はインフラを守るタフでやりがいのある仕事なんだ」という誇りが社員を一致団結させ、会社の成長に繋がっていくと信じています。