私が皆様に問いたいのが「成功願望の有無」です。できれば…とか、もしかしたら…ではなく、自らの成功願望に気づいており、目標に向けて遂行する力を意識しているのか？その状態まで自身を高める覚悟はあるか？ ということに尽きます。

皆様が就職活動を経て内定を勝ち取った先には有象無象のマーケットが広がります。想定不可能な世相が市場を包囲することもあるでしょうし、そうでなくとも状況は刻々と変化していくものです。そのようなマーケット界に絶対的に正しく安全な正解というものはありません。ましてや、正解が都合よく上から降ってくることなどない。ならば、より良きベストを自ら見つけなければならないのであり、そのためにも実践的な思考力を磨き続けなければならないのです。自分の頭と意志で結論を導き出して行動する「力」をどう引き出すか？これが当社の提供する生涯研修の土台です。

では、何をもって「成功」とするのか？仕事のモチベーションと言われる４Mから紐解いてみます。まずはMoney（お金）、そしてMedal（肩書）です。さらにはMission（使命）にMessage（伝える）。自らの働く目的が「お金」なのか「肩書」なのか、それとも「使命」なのか「伝える」なのか、という分類です。私はかつて国内最大手自動車販売会社に営業として入社してから、新人賞に始まり、年間優秀セールスマンなど、数々のタイトルを受賞してきました。販売台数を上げればMoney（お金）もMedal（肩書）も叶えられる。しかし私自身をこの快挙に辿り着かせたのはMission（使命）だったのです。自分の能力で最高売上を上げるという自分自身への使命感を果たしたい渇望。Money（お金）やMedal（肩書）は、その指標にすぎないとさえ考えていたのです。Mission（使命）やMessage （伝える）を目的に設定したときに、自分自身の内側から動機づけられていくあの感覚は、誰かから与えられる「お金」や「肩書」をはるかに凌駕する。まさに、自分が自分の主軸となる瞬間なのです。

若い方には「成功したい」という自身の願望に早く気づいて欲しいと思っています。さすれば、自分にとっての成功（ゴール）に向かって一速でも二速でも歩み込める。自らの本音の中に「お金」や「肩書」があるのなら、それも見つめればいい。市場に身を置く日々の中で自らの成功の定義も成熟していくものです。

私は大病を患い治療の末に復帰しました。この経験は私に「生きろ」と伝える啓示であったと思っています。生きて、より多くの人に自身の潜在能力に気づいてもらう研修事業を続けていく使命があるのだと確信しています。本気でコミットする人には、善き仕事や善き機会がコミットしてきますから。