アイリスオーヤマ株式会社 大山 健太郎
アイリスオーヤマ株式会社 代表取締役会長

大山 健太郎

Oyama Kentaro

氏名
大山 健太郎 (おおやま けんたろう)
生年月日
1945年
趣味
ゴルフ、ジョギング、水泳
座右の銘
心身一如
尊敬できる人
松下 幸之助

社名
アイリスオーヤマ株式会社
本社所在地
宮城県仙台市青葉区五橋2-12-1
資本金
1億円
従業員数
5,379名(2022年1月時点)
事業内容
生活用品の企画、製造、販売
アイリスオーヤマ株式会社 代表取締役会長

大山 健太郎

Oyama Kentaro

市場そのものの創造へ

当社では徹底的なマーケティング調査を行い、そこから需要のある製品をつくるだけでなく、何もないところから需要を喚起し、全く新しい商品を開発していくことを得意としてきました。それが事業の特徴の一つでもあると言えるでしょう。自分たちが生活をしていて、「あったらいいな」と思うものは、お客様もそう感じているはず。そこを具体的に掘り下げて商品化することができれば、例え宣伝をしなくても製品は勝手に売れていくものなのです。つまり当社の事業内容とは、「オンリーワンの創造」だと言い換えることもできるでしょう。そうした発想に至ったのは、”若さ“ゆえの向上心によるものだったと思っています。

アイリスオーヤマ株式会社 大山 健太郎

私はプラスチック工場を経営する父のもと、8人兄弟の長男として、幸せな少年期を過ごしてきました。しかし19歳の時に父がガンに倒れ、長男であった私が工場を継がざるを得ない状況に追い込まれてしまったのです。当時の私には”若さ“しかありませんでしたが、逆にそれが最大の武器となり、「自社が開発した製品を世の中に向けて販売したい」という野望が沸々と芽生えていきました。

はじめは水産業で使われる入れ物をプラスチック製の物に置き換えることを考え、これを製品化しました。すぐさま商品は好意的に受け入れられ、業界内で広まっていきます。次に農業分野でも同様のことをしてみましたが、こちらも大きな成果を残すことができました。

当社の製品は世間が不況であろうと、それに左右されません。なぜならば、お客様の潜在ニーズを顕在化させるため、「需要そのものを創り出す」ことが可能だからです。だからこそオイルショックという社会不況の折も、「利益の出るビジネスモデル」を確立することができ、会社は成長を続けることができました。そうしてガーデニングやペット業界にも進出しましたが、すべてが順調に業績を上げています。既存の製品に依存しないことで、他社との過当競争に巻き込まれずに済んだのでしょう。

だからこそ当社は常に、お客様にとっての”快適性“や”満足感“を思考し続けてきました。志を高く持ち、お客様の生活を向上させる商品を創造していくことが、日本という国に適切な方向性を与えることに繋がると信じているからです。

これから社会に出る若い人たちも、たった一度の人生なのですから、志高く生きてください。それが契機となり、皆さんが想像する以上の明るい未来を築いていけることでしょう。高い志を抱くことこそが、若者の特権なのですから。