日本航空株式会社 赤坂 祐二
日本航空株式会社 代表取締役社長執行役員

赤坂 祐二

Akasaka Yuuzi

氏名
赤坂 祐二 (あかさか ゆうじ)
生年月日
1962年
趣味
スポーツ観戦
座右の銘
堅忍不抜
尊敬できる人
柳田邦男

社名
日本航空株式会社
本社所在地
東京都品川区東品川2-4-11野村不動産天王洲ビル
資本金
5,395億4,100万円
従業員数
12,726人(2022年3月現在)
事業内容
定期航空運送事業及び不定期航空運送事業、航空機使用事業、その他附帯する又は関連する一切の事業
日本航空株式会社 代表取締役社長執行役員

赤坂 祐二

Akasaka Yuuzi

時代の転換期、発想を切り替えて共に進もう

中学生のときから飛行機の設計士になりたいという夢を描き、大学時代は航空学科を専攻、学業に励みました。「零戦」を設計した堀越二郎に憧れ、当時の就職希望先には飛行機設計などを手掛ける企業の名前を挙げていたほどです。

しかし1985年に日本航空123便の事故があり、大学で行われた事故調査を手伝う中で、「こんなことが絶対にあってはいけない」「日本航空は何をやっているんだ」という強い憤りを覚えました。それを契機に、飛行機を設計することはもちろん、飛行機をオペレーションすることの重要性を痛感しています。そうした想いが膨らんだ結果、私は設計士となる夢を絶ち、日本航空の整備士となる決意を固めたのです。

それから月日が経ち、今年で入社35年目を迎えました。その中で特に強く実感してきたことは、あらゆる問題の解決に必要とされるチームビルディングの大切さです。共に取り組んでくれる熱意あるメンバーをいかに集められるか、そこに企業の成長がかかっているのではないでしょうか。

日本航空株式会社 赤坂 祐二

現代は航空業界に限らず、本当の意味での時代の転換期であると感じています。従来のままビジネスを続けていては、人も社会も地球も持続していくことは難しくなっていくでしょう。これまでは利益を上げ、その利益によって課題を解決し、社会に貢献するというビジネスが一般的でした。しかし現代はその逆で、社会課題を解決し、社会貢献をすることで利益を上げるビジネスの在り方へと転換しています。当社も時代と共に柔軟に思考を切り替え、その実現のために取り組んできました。

AIを中心に技術が先鋭化すれば、人間の仕事がなくなると考える方も多いでしょう。しかし私は、そんなことはないと確信しています。どんなに技術が進歩しても、人間の役割は必ずあるのです。しかし、その役割は常に変化し、技術の進歩と同時に人間の進歩が必要不可欠になっていくことも確か。デジタル技術を駆使して仕事にどう活かすかを考え、そこに人間ならではの感性やパワーを付け加えていく変化が求められていくでしょう。

おそらく自分が本当にやりたかった仕事に就いている人は少なく、私も初めは飛行機の設計士を目指していたところ、今の仕事に就きました。多くの変化があり、今があるのです。しかし、懸命に仕事と向き合っていくうちに、毎日は想像以上に面白くなっていくものです。途中で諦めてしまうのは簡単かもしれませんが、もう少し頑張った先に、新しい発見があるかもしれません。自分が本当にやりたかった何かを見つけるためにも、継続する力を信じていくことも大切ではないかと私は思っています。