ヤマダインフラテクノス株式会社 山田 博文
ヤマダインフラテクノス株式会社 代表取締役

山田 博文

Yamada Hirofumi

氏名
山田 博文 (やまだ ひろふみ)
生年月日
1962年
趣味
釣り、ゴルフ
座右の銘
常在戦場
尊敬できる人
遠山昌夫、矢沢永吉

社名
ヤマダインフラテクノス株式会社
本社所在地
愛知県東海市名和町二番割中5-1
資本金
2,000万円
従業員数
120名
事業内容
鋼構造物橋梁塗装・建築塗装・各種プラント塗装
ヤマダインフラテクノス株式会社 代表取締役

山田 博文

Yamada Hirofumi

父が塗装業を営んでいたことから、小さい頃から生活の近くに職人さんがいました。彼らの腕一本で稼ぐ姿は子ども心に格好よく「いずれは僕も」と憧れたものです。昔気質の父は「職人は高校など行く必要はない」という考えで、私は中学卒業後すぐに家業の道へ。実をいうと高校には行きたい気持ちがあり、親とは幾度となくぶつかり、別の道に進もうかという葛藤を持ち続けることになりました。大きな転機は私が23歳のころに、父が突然「明日で仕事を辞める」と引退宣言したこと。それ以来、本当にすっぱりと現場から手を引き、戻ることはありませんでした。私にも意地があり「帰って来てほしい」などとはいえません。「ヒト・モノ・カネ」、すべての経営資源が乏しい中、父から託された顧客台帳を元に取引先を回り、生きる道を探っていきました。

今、当時の父くらいの年齢となり、あの引退は、不器用で口下手な父の「教育」だったことがはっきりとわかります。事業の成長のきっかけとなったのは、取引先の会社から紹介された原子力発電所の原子炉の塗装でした。放射線の管理区域であらゆる制約のある現場で、従来の仕事の一段、二段グレードの高い技術力、組織力が求められる仕事でした。投げ出したくなるような困難なプロジェクトをやりとげたことは自信となり、技術的にも当社の強みとなりました。私たちの携わる建設業には常に、時代が求める付加価値が求められています。

ヤマダインフラテクノス株式会社 山田 博文

現在、使命感を強く持っているのが高度成長期に作られ老朽化した橋梁の補修技術。作り直すよりも補修により長寿命化することは、資源の有効活用、CO2削減、持続可能な建設の観点から不可欠です。腐食と金属疲労を同時解決し、産廃が少ない「エコクリーンハイブリッド工法」など、新技術の普及に努めていく方針です。

もう一つ取り組みたいのが、建設業の職人たちの地位向上です。私がかつて憧れた職人の世界も、高齢化や人材不足に直面しています。若い人がやりがいと誇りを持って働ける環境を作り、新時代の「かっこいい職人さん」のモデルを築きたいと思っています。何の仕事でも、先人が築き上げたものを謙虚に受け継ぎ、磨き上げることは必要です。そして同時に、いつもの仕事を常に「これでよいのか」「もっとよくなるのでは」と考えながら見る想像力が重要となります。

地に足をつけ仕事に取り組むと、改善のヒントはいつも足元に転がっています。限界を自分で決めず、常識を疑い、固定概念を一歩越えていく姿勢が人を成長させてくれるのだと思います。