双日株式会社 藤本 昌義
双日株式会社 代表取締役社長CEO

藤本 昌義

Fujimoto Masayoshi

氏名
藤本 昌義 (ふじもと まさよし)
生年月日
1958年
趣味
ゴルフ
座右の銘
人事を尽くして天命を待つ
尊敬できる人
坂本龍馬

社名
双日株式会社
本社所在地
東京都千代田区内幸町2-1-1
資本金
160,339百万円(2022年6月30日現在)
従業員数
連結20,507名(2022年6月30日現在)
事業内容
国内外での多様な製品の製造・販売や輸出入、サービスの提供、各種事業投資など
双日株式会社 代表取締役社長CEO

藤本 昌義

Fujimoto Masayoshi

失敗してもいい。大事なのは本気度

子どもの頃から海外生活に憧れがあったので、就職活動では海外転勤のある商社を何社か受けました。入社を決めた日商岩井もその一つでした。入社当初は取引先からの英語の電話にもうろたえる有り様でしたが、5年目に渡米の機会をいただき、現地で仕事をしながら英語を学びました。当時は若かったこともあり、ずいぶん体当たりでしたね。

その後、ベネズエラの自動車メーカーに赴任した時は、日本ではありえないようなトラブルに見舞われました。1年目でいきなり現地の労働組合に自動車工場を乗っ取られ、政府も巻き込んでようやく騒動を解決すると、今度は工場内で部品の盗難が多発。在庫管理の基幹システムを導入し、部品を完璧に管理できる仕組みを4年で整えました。今思い返してもこの頃が一番大変でしたが、乗り越えたことで大きな自信が付きました。

2017年に社長に就任すると、より強固な事業基盤を構築して「100年企業」を作っていこうと考えました。日本には創業100年を超える企業がたくさんあります。私たちも前身の鈴木商店の頃から数えると既に200年近く経っていますが、商号「双日」として歩み出してからは18年。まだまだ道半ばです。現在は、「起業家精神」を持った人材の育成に取り組んでいます。今は起業を目指す気概のある若者がたくさんいます。企業である程度経験を積んでから独立を考える人も多いでしょう。会社として、チャレンジしたい社員を引き留めるのではなく後押ししてあげたいと思いますし、「この会社にいるのも面白いな」と感じてもらえるような企業にしていかなくてはなりません。熱意のある社員には役職を与え、チャレンジングな仕事をどんどん任せてあげたいですね。

双日株式会社 藤本 昌義

今思えば、かつて私が複数の商社の中からここを選んだのも、年齢に関係なくチャンスをもらえる社風だと感じたからでした。これから先も、若者が夢や目標を実現できる場所でありたいと考えています。3年前には社内で新規事業創出プロジェクトを発足しました。チームを組み、早生樹事業、e-sports、女性のキャリア形成事業など様々なテーマを掲げ、事業計画をプレゼンします。見込みがありそうな事業には双日が出資し、起業の支援も行います。大事なのは本気度ですから、多少失敗しても構いません。自由な発想と情熱でユニークな事業を生み出してほしいと思います。

若者の皆さんにはいろんな夢や希望があると思います。起業したい人、会社で活躍したい人、様々だと思いますが、どんな生き方を目指すとしても、自分の人生に真摯に向き合うことが夢をかなえる近道です。頑張ってください。