mk DUO合同会社 肘井 一也
mk DUO合同会社 CEO

肘井 一也

Hijii Kazuya

氏名
肘井 一也 (ひじい かずや)
生年月日
1963年
趣味
ジョギング
座右の銘
物事はできる限りシンプルにすべきだ。
尊敬できる人
三木 誠(東京医科大学名誉教授)

社名
mk DUO合同会社
本社所在地
東京都国分寺市泉町3-35-1メゾン・レガ南館1208
資本金
400万円
従業員数
2名
事業内容
医療機器ビジネススタートアップ支援、医療機器開発支援、医療機器品質マネジメントシステム構築支援、医療機器各国規制対応、医療機器各種規格対応、薬機法認証/承認申請書作成支援
mk DUO合同会社 CEO

肘井 一也

Hijii Kazuya

伝えるべきメッセージの伝え方を学ぶ

大学卒業後に就職したオリンパスでは、内視鏡関連製品の研究開発やマーケティングに従事していました。当時、内視鏡を使った外科処置関連の事業はオリンパスの本流ではなく、そのおかげである程度自由にやらせてもらえたことが自分にとって幸運な経験になったのではないかと思っています。当初はゼロからものを作ることにモチベーションを感じていましたし、自分が手がけた製品が世にでることは大きな喜びでもありました。

周囲が画期的なアイデアで世界一のものを作りたいと意気込むなか、私の気持ちは徐々に変化していきました。ちょっとした工夫で使えるような、世の中に欠かせないもの作りがしたいと考えるようになっていったのです。

そしてちょうどそのころ、大学病院の先生と新製品を共同開発する機会が巡ってきました。その出会いは、今の自分のベースとなっています。技術的に言えばトリッキーな製品だったのですが、製品を使う側からの視点を先生がシンプルかつ明確に伝えてくれました。そのやり取りから、相手への伝え方、メッセージの立証方法という一番重要なことを学んだように思います。80代になった先生とは現在もご縁が続いており、先生の自叙伝には私と一緒に開発した製品が最大の功績だったという記述もありました。仕事を共にできた一つの成果として、非常に良い思い出でもあります。

mk DUO合同会社 肘井 一也

その後、転職してアメリカ系や欧州系の認証機関で医療機器の認可に関連した業務に就きました。製造する側と認証を審査する側を両方経験したことで、双方の視点を交えるという独自の観点から、医療機器の認可を求めるメーカーのお手伝いができるのではと思い立ちます。それが独立のきっかけとなり、2020年、mk DUOを立ち上げました。

弊社の強みは、グローバルなビジネスで製品を作った経験を持っていること、そして伝えるべきメッセージを明確に伝えることができる点です。それは、どちらも自分の過去の経験が活かされている証とも言えるでしょう。

その中で若い方々に伝えたいことが三つあります。まず一つは、人間の資質は出会う人や環境に左右されるということ。私の場合、オリンパス時代にある程度自由な裁量で仕事ができたことが今でも大きな財産になっていますが、個人の資質を高めたいのなら、会社のシステムや周りの環境をしっかりと選ぶべきだと思います。そして二つ目は、スマートな目的を持つことです。どういう人物になりたいかなど、目的を明確にすることで成長を加速できる要因となっていくでしょう。最後は、伝える技術を持つことです。私より知識が多い人は数多くいらっしゃいますが、伝える技術がないことを残念に思うことも多々あります。自分が伝えたいメッセージをちゃんと伝えられる人間が、今後も必要とされる人材となっていくのではないでしょうか。