日本航空株式会社 赤坂 祐二
日本航空株式会社 代表取締役社長執行役員

赤坂 祐二

Akasaka Yuuzi

氏名
赤坂 祐二 (あかさか ゆうじ)
生年月日
1962年
趣味
スポーツ観戦
座右の銘
堅忍不抜
尊敬できる人
柳田邦男

社名
日本航空株式会社
本社所在地
東京都品川区東品川2-4-11野村不動産天王洲ビル
資本金
546,831百万円
従業員数
12,969人(2023年3月現在)
事業内容
定期航空運送事業及び不定期航空運送事業、航空機使用事業、その他附帯する又は関連する一切の事業
日本航空株式会社 代表取締役社長執行役員

赤坂 祐二

Akasaka Yuuzi

コロナ禍で得た経験をエネルギーに

コロナ禍となったここ数年、学生生活を送ってこられた皆さんは非常に苦労してきたことと思います。今までの学生とは同じような経験ができず、逆に考えると全く違う経験をする特殊な環境に身を置かざるをえなかったでしょう。しかし、それは決して無駄な時間ではなかったはずです。弊社の新入社員などと話をすると、勉強やクラブ活動が当たり前にできなかったからこそ違う方向で思考を深くしてきたのだな、という印象も受けます。コロナ禍で自身が経験したことは、今後の人生に必ず活きていくでしょうし、ぜひ活かしていってほしい。社会が大きく変わったこの数年で学生生活を送り、特異な経験を積んだ世代ですから、新たな時代の先駆者として社会を引っ張っていく存在になってほしいと強く願っています。

日本航空株式会社 赤坂 祐二

この数年は、我々航空業界も大きなダメージを受けました。まずはこれから、それを全力で取り戻していくのが目下の課題であると思っています。この期間に起きた不連続な変化にも対応が必要だと考えており、特にサステナビリティは今後も注力していかなければいけない重要な分野となるでしょう。脱炭素と人材確保、育成といった非常に重い課題が顕在化してきているためです。

しかし、それもある意味では我々にとってのチャンスだと捉えています。航空業界の技術革新が進む過渡期でもあり、我々がワンランクアップできる時期が到来しているのではないでしょうか。だからこそ、この課題は必ず乗り越えなくてはいけません。それを解消できた暁には新しい世界が広がっていく、そう意気込んでいるところです。

インバウンド需要はコロナ禍前の水準に戻ってきていますが、日本人の海外渡航に関しては、コロナ禍前の4~5割程度に留まっています。まだまだ改善の余地がある現状と言えるでしょう。また、それに伴い円安に加えての物価格差も重なり、抗えない側面もあるのかもしれませんが、それが日本人のニューノーマルになってしまってはいけないという危機感を持ってきました。

このような時代背景があるからこそ、若い方々にも旅行やビジネスなどで海外に出るという機会や視点を今まで以上に持ってほしいと思っています。日本の若い方々は優秀だと感じますが、エネルギッシュさが少し足りない部分があるようにも思うのです。ネットなどで安易に情報を得られる現代では、知識だけで分かった気になってしまうことも多いでしょう。

しかし、もともと持っていたものに実際の経験からのエネルギーが加われば、何事にも立ち向かえる実行力が身に付くはずです。周囲の声を凌駕するくらいの熱いエネルギッシュさが求められている時代の中で、皆さんの高い能力を存分に発揮していただきたい。それが新たな道を拓く契機になっていくのだと思います。