すべてのゴミを処理し、”まごころ“を込めて社会に対しての環境づくりに貢献する。弊社の経営理念はどんなに時代が変わろうとも、絶対に変わることはありません。
もともと父はサラリーマンだったのですが、父と母、姉、私の4人で話し合い、1986年に清掃会社として起業しています。当時、廃棄物業界はきつい、汚い、危険の「3K」と言われており、臭いというイメージもありました。しかし、皆で決めたからには一生懸命取り組もうと、私も早くから家業を手伝ってきたのです。大学時代には「アルバイトを30はやれ!」と父に促され、最終的には25種類ものアルバイトを経験しました。高校時代には10種類ぐらいのアルバイトに携わっていたので、ノルマは達成しているでしょう。

その後、大学で建築を学んだ私は建築関係の会社に就職することが決まっていましたが、父と母の中では卒業後、「まごころ清掃社」に就職してもらうと決めていたようです。だからこそ、学生時代にいろいろな経験を積んでほしいという思いでアルバイトを勧めたのだと思います。コンビニエンスストアやファストフードをはじめ多くの職種を経験したことで、それぞれの業種がゴミの処理や廃棄に関して、どのようなことで悩んでいるのかを実際に目で見て学ぶことができました。清掃会社にとっては、すべての方がお客様です。どんな業界でも必ずゴミは出るため、自分が体験してきたからこそ、相手が求めていることを提案できるのです。
将来やりたいことがある人も、まだ見つかっていない人も、いろいろな経験をすることは自分の人生にとって大きな糧となっていくでしょう。経験はいつか自分に返ってくるものでもありますし、何をやるにしても選択肢が多いに越したことはないのです。
だからこそ私は、人から依頼されたけど断ってしまったことは、全て失敗だったと思っています。やったことは全部自分の中の経験として残ると思うからです。いつも社員たちには「やるか、もっとやるかが大事」だと伝えてきました。考える暇があったら、とりあえずやってみればいいのです。やらないよりやって失敗した方が、自分にとってプラスになるでしょう。だめだと思ったら逃げたっていいのですから。
そうした考えが根付いているため、何かをやろうとするときに怖いと思ったことは一度もありません。むしろワクワクする気持ちがあるだけです。特に若い人たちはまだ経験がないわけですから、自分の信念を持って、やりたいことを思いっきりやればいい。思いっきり周りの大人たちに頼ってもいいのではないでしょうか。それが10代、20代の特権でもあると思います。それでも何をやりたいのか分からなかったら、私に連絡してください。何でも話すし、何でも聞きますよ。