マイクロモジュールテクノロジー株式会社 原園 文一
マイクロモジュールテクノロジー株式会社 代表取締役

原園 文一

Harazono Fumikazu

氏名
原園 文一 (はらぞの ふみかず)
生年月日
1969年
趣味
釣り、釣った魚を捌いて食べる、推し活
座右の銘
継続は力なり
尊敬できる人
松下幸之助、稲盛和夫

社名
マイクロモジュールテクノロジー株式会社
本社所在地
神奈川県横浜市鶴見区末広町1-1-40横浜市産学共同研究センター内
資本金
1,200万円
従業員数
25名
事業内容
電子機器、半導体モジュールの開発・製造・販売
マイクロモジュールテクノロジー株式会社 代表取締役

原園 文一

Harazono Fumikazu

真のパートナーシップを結ぶために

モノを小型化していくためには、まず電子部品をサイズダウンし、その微小な電子部品を一つひとつプリント基板に搭載していく技術が必要になります。
電子工作に興味がある方ならご存知かもしれませんが、電子部品の搭載にはハンダ付けを要します。そのハンダ付けも半導体製作などの最先端技術では、0・01ミリを超えてミクロン単位で行なっていくことが当たり前の世界。それらの作業はもちろん手作業ではなく、高精度の機械装置を使って行われます。それでも最終的に品質を判断するのは人間の目となります。

そんなことができるのかと半疑になる方もいるかもしれませんが、人の目と感覚は極小の世界すら見極められるものなのです。匠の技です!
弊社では、そうしたミクロの世界のモノづくりを行なっています。携帯やパソコン、デジカメなどに搭載される半導体の回路基板や超小型カメラモジュール、次世代通信モジュールなど、極小の世界のモノづくりを強みとしています。

マイクロモジュールテクノロジー株式会社 原園 文一

弊社の場合、その製造過程は小さすぎて肉眼では見えませんが、完成品から狙った通りの動作や性能が出た瞬間の喜びは、ミクロではなくマクロの大きさがあると感じます。大きさを問わず、モノづくりの魅力は何もないところから形あるものを生み出すこと。そこにこの仕事の喜びがあると思うのです。

かつて世界トップを走っていた日本の半導体モノづくりですが、今では世界に遅れをとってしまっている状況と言えるでしょう。工場の海外移転などでエレクトロニクス業界全体が停滞してしまい、理系の若い世代がエレクトロニクスからIT・情報分野に移ってしまっていることも要因の一つかもしれません。これはモノづくりの面白さを若い人たちに伝えてこなかった業界全体の責任でもあると私は考えてきました。

近年は、生産拠点の日本回帰も始まり、日本のミクロなモノづくりも復活しつつあります。また弊社では、半導体のアッセンブリ技術に特色があり、これから進化発展をしていくポジションにも身を置いてきました。日本のモノづくりをさらに発展させていくためにも、より一層ミクロやナノ技術に磨きをかけていきたいと意気込んでいるところです。

そして最後に、これから 社会に出る皆さんに私からひとつだけアドバイスを贈りたいと思います。社会に出ると、さまざまな人たちと仕事を共にすることとなるでしょう。コミュニケーションが大事なのは言うまでもありませんが、その本質は信頼し合える関係を作ることに他なりません。

コミュニケーション力とは交渉力ではなく、真のパートナーシップを築くための力のこと。だからこそ自分を曝け出すことも大切なのです。あまり真面目になりすぎず、遊び心を持って社会人生活を楽しんでください。