今の私は、仲間と楽しみながら仕事ができている感覚です。それは自分が思っているビジョンを共有できる人たちが多いからなのかもしれません。時には何十人、何百人の従業員の前で話をすることもありますが、私が大事にしていることは個別で対話する時間。1対1や2対1と、いろいろなケースがありつつも食事をしたり、お酒を飲んだりする時間が大切だなと思います。
当社はコロナ禍も順調に事業を拡大することができていますが、地元の和歌山を盛り上げていくという思いは今でも変わりません。これからは関西を拠点に西日本、北海道、東日本など、全国に展開していきたいと考えているところです。関西を離れると文化の違いに驚かされることが多いのですが、個人的にも異業種の方と触れ合う機会が増えていい刺激となっています。
例えば飲食業と建設業では1億円を稼ぐためにかかる時間は全然違います。そうしたギャップを使って建設業で収益化したお金を飲食業に投下することで、飲食業界で競合相手よりも倍以上のスピードで展開できるかもしれません。そういうことができる可能性があるのがグループ経営の強みだと思っています。

経営者としては時代の流れを見ることも大切なので、SNS運用などにも積極的に取り組んでいきたいと考えています。運営はスタッフに任せていますが、自分の思いやビジョンなどを発信することで人とのご縁につながり、また新たなビジネスに挑戦したいと思うからです。2023年の秋頃には京都で新しく会社が加わる予定ですが、こうした経験を関西だけでなく全国に還元できれば更に面白いことができるのではないでしょうか。
社会人になって17年ぐらい経ちましたが、失敗を引きずったことは一度もなく、自分も人間なんだからと思い、これからも前進し続け、失敗をした時にはそれを「経費」や「仕入れ」だと捉え、次にうまくいけば「利益」が出るという考えです。
そうすることで、あの失敗は「必要経費」だったと思えるようになり、失敗しても最終的に成功すればいい、失敗したままで終わらなければいい。そのためには、まず動くことが重要です。考えてからの行動では遅いため、やるべきことをやりながら動く必要があるでしょう。私自身は動かなかったら死ぬという覚悟で事業を手掛けています。
若い方は失敗したら駄目だと思うのかもしれませんが、失敗しても結果的に成功している人もいるということを知れば気が楽になるのではないでしょうか。だからこそ、何度でもチャレンジできる環境を作ってくれるような会社を選んだ方がいいのです。失敗を恐れず、動きながら考え続けてください。