株式会社日本M&Aセンター 三宅 卓
株式会社日本M&Aセンター 代表取締役会長

三宅 卓

Miyake Suguru

氏名
三宅 卓 (みやけ すぐる)
生年月日
1952年
趣味
音楽 レコード鑑賞
座右の銘
石持て石を! 自らの偶像に!
尊敬できる人
アルベルト・アインシュタイン

社名
株式会社日本M&Aセンター
本社所在地
東京都千代田区丸の内1-8-2
従業員数
867名(2024年3月末時点)
事業内容
中堅・中小企業のM&A支援
株式会社日本M&Aセンター 代表取締役会長

三宅 卓

Miyake Suguru

IQとEQを兼ね備え、社会課題を解決しよう

私が日本M&Aセンターの設立に参画した1991年当時、M&Aは日本にまだ浸透していませんでした。売られる企業にとっては恥ずかしいこと、買い手にとっては企業を買収するなんて乱暴なこと。M&Aという言葉には、そんなイメージばかりが先行していたように感じます。

私たちはそんな中、多くの企業に向けて啓発活動を続けてきました。「M&Aは売り手側も買い手側も、双方がハッピーになれる有効な機会」だと、根気強く提唱していったのです。

ようやく世の中に理解されてきたのは、事業を開始して15年くらいが経ったころでしょうか。今では大企業のみならず、中小企業から個人商店までもがM&Aを考える時代になりました。

しかし看過できない現代の背景として、深刻な後継者不足の問題があります。日本に約380万社ある中小企業のうち、約245万社が70歳以上の経営者。そのうち約127万社で後継者がいないというデータがあります。このままだと多くの経営者が企業を売却するか、もしくは廃業するか、そのどちらかを選択しなければなりません。企業が一つなくなることで、そこに納入してきた業者は売上がなくなり、消費者が物を調達できなくなる事態も想定されるでしょう。地域経済が悪化する原因にもなるのです。そうした状況の理解浸透が、M&Aを熱望される企業が増えた要因になっていきました。

株式会社日本M&Aセンター 三宅 卓

一人でも多くの方々にM&Aを通じてハッピーになってもらいたい。そんな想いで事業を拡大させ、2006年にマザーズ、2007年に東証一部へと上場しています。昨今ではデータベースやAIを駆使し、数多くのマッチングを手掛けてきました。「バトンズ」というM&A・事業承継支援サービスでは、買いたい人、売りたい人のオンライン上でのマッチングも活況を呈しているところ。このように当社では、社会的意義を感じながらITを駆使した仕事にも関われるビジネスモデルが揃っています。若い人にとっても非常にやりがいのある仕事環境と言えるのではないでしょうか。

M&Aビジネスでは、「クールヘッド」と「ウォームハート」の両方が求められます。自分で会社を興して30年40年も経営してきた方が、会社を売却するときの寂しさや悔しさ、残念さといった気持ちをハートで共感する必要があるからです。しかし、それに流されることなく会社の現状とリスクを冷静に把握し、買収監査を実行していかなければなりません。非常に高度なIQとEQが求められる分野なのです。これから社会に出る若い方にとっても、この両方を備えていることがビジネスで成功するために非常に重要であると私は確信しています。さらなる社会貢献に向けて、若い皆さんのIQとEQを思う存分発揮してみてください。