日本生命保険相互会社 清水 博
日本生命保険相互会社 代表取締役社長社長執行役員

清水 博

Shimizu Hiroshi

氏名
清水 博 (しみず ひろし)
生年月日
1961年
趣味
演劇鑑賞、読書、水泳
座右の銘
理屈と情熱
尊敬できる人
祖母

社名
日本生命保険相互会社
本社所在地
大阪府大阪市中央区今橋3-5-12
資本金
14,500億(2023年度末時点)
従業員数
68,072名(2023年度末時点)
事業内容
生命保険事業免許に基づく保険の引き受け、資産の運用
日本生命保険相互会社 代表取締役社長社長執行役員

清水 博

Shimizu Hiroshi

多角的な視野と豊富な経験が人生を構築する

私は日頃から、自分の専門外の領域へ目を向ける重要性を説いているのですが、そのきっかけは過去にさかのぼります。1つ目は大学時代のことです。数学の研究者を志していた私は、大学1年の頃から、数学の中でも特に自分の好きな分野に没頭し、4年生の夏に大学院入試を受験しました。しかし結果は不合格。当時の大学院入試は非常に狭き門だったこともありますが、なにより、幅広い分野の数学問題を出題されたことが敗因でした。「ひとかどの人物になるには、自身の好きな分野にだけ取り組んでいても駄目なんだ」と痛感したことを覚えています。

2つ目は、社会人になって1~2年目のことです。私は少し時間ができると、別の部署へ足を運ぶことがありました。同期からさまざまな話を聞いては「自分ならこんな場合どうするか」と考えを巡らせてみたり、担当分野以外のことにも興味を持って行動していました。するとその数年後、とあるタイミングで、事業に対する理解度が非常に深まっていること、そして事業を多角的に捉えられるようになっていることに気づいたのです。もし私が担当分野のことだけに終始していたなら、このような成長は決してなかったでしょう。これらの経験から、自分の専門外の領域へも目を向け、また違う視点から考えるという習慣は必ず糧になると断言できます。

日本生命保険相互会社 清水 博

私は「人は力、人が全て」というメッ
セージをいつも伝えていますが、これは他でもない「人」が、この日本生命を支えているという事実を身をもって感じてきたために生まれた言葉です。そして日本生命は、社内の人に限らず、地域の人によって支えられている会社でもあります。職員として雇用するのは「地域の人」であり、保険商品やサービスを提供するのもまた「地域の人」だからです。地域の発展=当社の発展とも言っても良いでしょう。

当社はSDGsの取り組みの一環として、「地域社会のサステナビリティ」にも注目し、地域の皆様に向けたがん検診の受診勧奨活動を各自治体と連携しながら行っています。当社自身も時代に応じた発展と変革を遂げていきたいですね。

若い方々へのメッセージですが、皆さんには無限の可能性があるということをまず覚えておいてください。一方で足りないものを挙げるなら、それは「経験」のみです。ですからとにかく外に出て、どんどん経験を積んでいただきたいと思います。頭で考えるだけではなく、実践してください。そしてときには壁にぶち当たり、歯を食いしばってもう1度チャレンジしてください。この繰り返しによって、「こうすればきっとうまくいくはずだ」という選択肢が増えてきます。その選択肢の豊富さを、人は「年の功」と呼ぶのです。エネルギーのある若い時代を無為に過ごさず、ぜひ有意義なものにしてください。未来は皆さんのような若者のためにあるのですから。